連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】
子どもの好き嫌いをなおそう! 夏野菜が好きになるちょっとした秘訣【親子で楽しむ絵本の時間】 第13回
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子どもの好き嫌いに悩んでいる… そんなママ、少なくないですよね。でも、無理やり「食べなさい!」というのは気がひけるし、だからといって食べ残しを黙認するのもなんだかモヤモヤ…。「がんばって自分から嫌いなものを食べてほしい」それがママの本音ではないでしょうか。今回は子どもの嫌いな食べ物の代表格「野菜」をテーマに夏が旬の夏野菜を中心にした絵本を選んでみました。
■ピーマンマンの いただきますって いえるかな
作:さくら ともこ/絵:中村 景児/出版社:PHP研究所
「ピーマンマンの いただきますって いえるかな」
マントをはおった主人公のピーマンマンは、みんなのヒーロー。でも、お菓子ばかり食べているせいでいつもの力が出せません。好きなものだけ食べているのは、実は体によくない。そんなことが絵本を通して理解できる一冊です。お菓子っておいしいですよね。でもお菓子だけじゃ元気に過ごせません。絵本のなかには好きなものしか食べないピーマンマンがやせ細ってミイラのようになるシーンもあり、印象深く感じる子も。「なぜ好き嫌いをしてはいけないのか」をわかりやすく知ることができる絵本です。
■ジャッキーのトマトづくり
絵:あだち なみ/文:あいはら ひろゆき/出版社:ブロンズ新社
「ジャッキーのトマトづくり」
愛らしいルックスの人気キャラクター、ジャッキー。いつもはいたずら好きなところばかりが目立ちますが、今回はトマトを育てようと畑しごとに挑戦! 一生けんめいトマトと向き合う姿にキュンとしてしまいます。タネをうえると小さな芽がぴょこん。ここから空にむかってどんどん葉をしげらせ、大きくなっていくトマト。でも突然、嵐がおそってきて…。はたして、ジャッキーのトマトは大丈夫でしょうか? 心をこめてつくった野菜は「いただきます」と、感謝の気持ちが自然に生まれます。読めば「僕も(私も)育ててみたい!」と、子どもの食育にもつながる野菜絵本です。