ママのストレスも軽減、ご近所力を身につけることの大切さ
いまの日本は子育ての負担が母親に偏りがちで、「孤育て」などという言葉も生み出されてしまいました。
そのため、地域のつながりを見直す動きが活発になってきているようですね。
©detailblick-foto - stock.adobe.com
ご近所力を復活させることは、赤ちゃんを育てているママだけでなく、もっと大きな子どもをもつ親たちにも必要なことだと思うのよ。
いまは核家族がほとんどで、身内であるおじいちゃんやおばあちゃんですら、交流する機会が減っています。
極端な場合、子どもが思春期を迎えるまでにかかわったことのある大人が、先生と自分の親だけなんていう子どももいるのね。
もちろん、まったく交流がなかったわけではないでしょうけれど、ちょっとした世間話をするような間柄の大人というのは、現在の子どもたちにとってなかなか見つけにくい存在です。
子どものときから、いろいろな大人とふれ合うことは社会性を身につけるうえでも、とても大切なこと。
昔のようなご近所づきあいをするのは難しいかもしれませんが、親はできるだけ子どものためにも地域のつながりを大事にしたほうがいいのではないかしらね。
気軽に話せる近所のおじさんやおばさん、お兄さんやお姉さんがいなくなってしまっただけでなく、お年寄りとふれ合ったことがないまま大人になる子や、乳幼児とふれ合ったことのないまま大人になる子も、どんどん増えています。
こわいことに、お年寄りとふれ合ったことのないまま思春期を迎える子どもの中には、お年寄りを敬う気持ちがまったくない子や、それどころか嫌ったり、軽蔑したりする子どもまでいるんですね。
いまのママたちが子どもを育てるときに感じる大きなストレスだって、これと同じことがいえます。
乳幼児と初めてふれ合ったのは自分が親になったとき、なんていうママもたくさんいるのではないかしら? 成人する前に乳幼児と交流する機会があれば、ずいぶん初産のストレスも違ってくるはずです。
少なくとも、生身の赤ちゃんに一度もふれたことのない人よりは、不安が小さいのではないかしらね。
また、現在は自分の家族さえよければいいという親が増えているため、子どもの道徳心が育ちにくいということもあるようです。