連載記事:“生まれ順”で子育てまるわかり!
長子はどんな性格? 頼られ上手で甘え下手なエルサタイプ【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第2回】
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「長女っぽい」とか「末っ子っぽい」など、他人を見ていてなんとなく感じたり、逆に、他人から自分自身のことを指摘されたことがある、なんて方はとても多いのではないでしょうか?
「生まれ順」は性格に影響する共通パターンがある――そんなところに目をつけて研究をしたのが、作家・心理カウンセラーの
五百田達成さんです。
五百田達成(いおた・たつなり)さん
作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を生かした、人づきあいやコミュニケーションに関する実践的アドバイスが好評を得ている。執筆や講演の主なテーマは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。テレビや雑誌などメディア出演多数。主な著書に、35万部を超えるベストセラー「察しない男 説明しない女」シリーズ(ディスカヴァー)、13万部突破の「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(新潮文庫)などがある。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
著書:
『"生まれ順"でまるわかり! 長子ってこんな性格。』(五百田達成・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥1.080 (税込)
HP:
五百田達成オフィシャルサイト
五百田さんは、老若男女あらゆる人たちにインタビューを重ねた結果、性格は親ときょうだいとの関係性で決まる、との結論にいたったと言います。
そこから独自のメソッドを導き、分類したのが、「長子(きょうだいの一番上)」「末子(きょうだいの一番下)」「中間子(3人以上のきょうだいの「長子」と「末子」以外)」「一人っ子(きょうだいがいない)」の4つの「きょうだい型」。
そもそもの「きょうだい型」について解説した前回
「『きょうだい型』あなたはどのタイプ? 子育てのモヤモヤ・イライラの答えがここに」に続き、第2回は、「長子」についてお話をうかがいます。
■『アナと雪の女王』のエルサは「長子」そのもの
―― 「きょうだい型」の中で「長子」はどんなタイプなのでしょうか?
五百田達成さん(以下:五百田さん):「長子」の性格をひと言でいったら、「きまじめな王様・女王様」。親にとって初めての子どもである「長子」は、親の惜しみない愛によって包まれ、その理想や期待を一身に受けて育ちます。
最も愛されているという自負に加えて、下の子の面倒をみてほしいという親の期待を守ってきた「長子」は、責任感が強くとても面倒見が良い傾向にあります。
―― 確かに、親にとって初めての子というのは、思い入れが強いものですよね。わが家には2人子どもがいますが、上の子の赤ちゃん時代の写真はすごく多いのですけど、下の子は写真が少なくて、気がついたら大きくなっていた感じです(笑)。
五百田さん:親も最初は、子育てに気合が入っていますけど、だんだんと飽きて手を抜いていくのですよね(笑)。実際にインタビューをしていて、多くの親が「結局、一番上の子が一番かわいい」と告白しますよ。
―― そういう親の気持ちをくみ取って、「長子」は、真っすぐと優等生タイプになるのでしょうね。とても素晴らしい特性だと思いますが、逆に、苦手なことは何でしょう?
五百田さん:「自分がしっかりしなければ!」という思いが強い分、人に任せたり甘えたりすることが苦手です。また、面倒見がいい分、気づかないうちに相手を支配しコントロールしようとする、ちょっと面倒な面もあるかもれません。
フィクションのキャラクターになりますが、「長子」の特徴を良く表しているのは、『アナと雪の女王』のエルサです。