連載記事:世界一幸せな国デンマークの子育て
日本の子育ては、子どもを「幸せな大人」にできるのか?【世界一幸せな国デンマークの子育て Vol.1】
突然ですが、子育てをしていて、幸せですか? 「毎日、子どもを叱ってばかりで子育てが、苦しい」。そんな気持ちを経験したママも多いかもしれませんね。「もっと違う子どもの育て方があるはず…」 そんなことを感じたことがあるママたちに、
「世界一幸せな国」の子育て事情をお届けします!
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■40年以上も世界一幸福な国はどこ?
「世界一幸せな国」に、
デンマークは、1973年から40年以上ほぼ毎年選ばれています(OECD(経済協力開発機構)が選ぶ「世界一幸福な国」に選出)。
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デンマークは北ヨーロッパに位置する小さな国です。日本人にとっては、「童話作家アンデルセン」と、「レゴ®」くらいしかなじみがないかもしれませんね。しかしデンマークは、国際連合の「世界幸福度調査」の2017年度ランキングでも世界第2位。ちなみに、日本は51位です。
■日本の「子育ての価値観」は世界的に正しいのか?
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世界幸福度調査は、「人々の心理的な幸福度こそが重要」という視点で分析されているそうです。「心理的な幸福度って、何?」 そう思ったのは私だけでしょうか? 「いい学校に入って、いい会社に就職する」とか「結婚して、子どもを産む」とか…。
幸福=枠から外れない人生をきちんと歩むこと。それくらいしか思い浮かばない私は、「そもそも幸福について、真剣に考えてみたことがないのかも」と思いました。
でも、これが日本の現実(世界幸福度調査51位)かもしれませんね。
今回、ご紹介させていただく
『デンマークの親は子どもを褒めない』の著者は、「親として大切なのは、まずは
自分の『初期設定』を確認することです」と、言っています。
多くのママたちが、「普通の日本の価値観」の下で育ち、これが初期設定となっていることでしょう。「日本で『正しい』とされている子育ては、そもそも
『未来の幸せな大人』になるために必要なことなのか?」 そんな疑問を持ってみることが、「未来の幸せな大人」を育てる子育ての第1歩です。