「子どもがきれいな字になる」秘訣は? 字がととのう鉛筆の持ち方と声がけ

目次

・鉛筆の「ゆる持ち」習慣がきれいな字の近道
・「少し太め」な筆記具が正しく持つ習慣づけの近道
・子どものやる気を引き出す「奥の手・声がけ」
・子どもが「字」に興味を持つようになる意外な方法は?
「子どもがきれいな字になる」秘訣は? 字がととのう鉛筆の持ち方と声がけ

©hakase420-stock.adobe.com


筆者の8歳の息子は、字を書くのが苦手(嫌いに近い)です。漢字練習の宿題がある日は、ものすごい形相でノートとにらめっこしています。信じられない速さで「できた!」と見せにきてくれるのですが「とめ」や「はね」が曖昧だったり、字全体がななめになっていたり、マス目からはみ出していたりと散々な状態…。

直してほしいけれど、言い方次第でへそを曲げてしまう息子が、どうやったらきれいに書いてくれるか日々悩んでいた私。そんな時に見つけたのが「きれいなひらがなが書けるようになる本」(主婦の友社)です。この本によると、ひらがなをきれいに書くには「持ち方」と「筆圧」が重要だそう…。

そこで、この本を書いたご本人にお話を聞いてみたい! と、著者の竹内みや子先生に「子どもの字をきれいに書かせるために必要なこと」について、お話をうかがいました。


竹内 みや子 プロフィール
「子どもがきれいな字になる」秘訣は? 字がととのう鉛筆の持ち方と声がけ
元KSB瀬戸内海放送アナウンサー。その後、綜合クリエイティヴなどでCM、ナレーションを担当。30歳半ばできれいな字に憧れ、きれいな字を書く方法を学んでいくうち「持ち方が重要」であることに気づく。旧文部省認定 硬筆書写検定1級・毛筆書写検定1級(指導者)取得。元朝日カルチャー講師。現在、山陽新聞カルチャー講師。「持ち方文字教室たけうち」主宰。


■鉛筆の「ゆる持ち」習慣がきれいな字の近道

――竹内先生、よろしくお願いいたします。
早速ですが、息子の書く字がお世辞にもきれいな字とはいえない状態で…。きれいな字を書かせるために、意識すべきことがあれば教えてください


竹内みや子先生(以下、竹内先生):私たちが日ごろ書いている字というものは、ずいぶん昔に小筆で作られたものなんですね。その字を今もなお書き続けているわけです。

――昔に作られた字を現代でも使っているんですね。昔は筆で書いていたから「はらい」とか「はね」があるんですね。

竹内先生:そうです。きれいな字には「はらい」や「はね」など筆圧の変化があります。この筆圧の変化は筆だと出しやすいものですが、今は筆ではなく、鉛筆など筆記用具を使うことが多いですよね。
でも、筆を持って書いていた時と同じような持ち方を意識すれば、鉛筆でもきれいに書くことができるんですよ。

――そうなんですね…! では小筆と鉛筆の持ち方を同じようにするには、どんなところをチェックすれば良いのでしょうか。

竹内先生:文字は、手指をゆるめる・しめるのくり返しで書かれています。だから、鉛筆がよく動く「ゆる持ち」をして指を丁寧に動かす習慣をつけていくようにしましょう。握っていても、鉛筆を大きくゆるめることができるのが正しい持ち方です。これが習慣づくと、きれいな字が書けるようになっていきます。

――動かないようにずっとしっかり握っていなければ、と思っていました! 反対でしたね。鉛筆がよく動く状態を意識しながら、丁寧に書くことが大事なんですね…。

「子どもがきれいな字になる」秘訣は? 字がととのう鉛筆の持ち方と声がけ

『きれいなひらがなが書けるようになる本』より(主婦の友社提供)



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