鍵がない! 迷子になった! これっていじめ…?【辰巳 渚さんが答える「新1年生ママのお悩み相談室」vol.1】
■Q.3:学校の友達からいじめられたりしないか? 気がきじゃありません……
A.3:嫌なことをされたら「やめて」とはっきり言葉で伝えるようにアドバイスを。
人がたくさんいれば、必ずいざこざが起こるのは世の常。さてさて、いじめ問題を子どもにどう教えましょうか。「自分がされて嫌なことは人にしない」、このフレーズは耳にタコですよね。みんながそれをわかっていても、いじめはなくならない。その理由は、自分がされて嫌なことは、人それぞれ違うから。
A子ちゃんにやっても怒らないのに、B子ちゃんには号泣されちゃった…なんてことが起こるのは当たり前なのです。
でも、嫌なことをされて泣いたり怒ったりしてSOSを出す子どもはまだ安心。
一番しこりが残るのは、嫌なことをされても我慢して、いじめっ子と付き合い続ける子どもです。
友だちに嫌なことをされたら、「やめてほしい」「私は楽しくない」と、気持ちを相手に伝えるように子どもに教えてあげましょう。相手に思いが伝われば理解もしてくれるでしょうし、付き合い方も変わっていくはず。嫌な気持ちも、うれしい気持ちも、言葉できちんと伝えられる子どもに育ててあげたいですね。
■ひとりでもピンチを乗り越えられる子どもに導いてあげましょう
小学生になり、さらにいろいろな出来事が増える今日この頃。逆をいえば、ピンチや心配ごとがたくさんあるからこそ、教えてあげる機会も増えるというものです。前述のとおり、迷子も、鍵をなくすことも、いじめもすべては親が先回りして「リスクマネジメント」できるかどうかにかかっている、といっても過言ではありません。
「こんな時、どうすればいいと思う?」と普段からピンチシーンを想像させ、子どもがどういう対応策を考えているか聞いてみるのもいいですね。
その考え方が正しいか、修正すべきか、がすぐにわかると思います。
さあ、ひとりでもピンチを乗り越えられる子どもに育てましょう!
参考図書:
「小学生になったらどうするんだっけ」(毎日新聞出版)
著者:辰巳 渚 漫画:朝倉世界一
小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、漫画で楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。
※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。
取材・文/山田裕子
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