いまの子どもたちは傷つきやすく、もろいところがあるわよね。気持ちのやさしい子が増えているのでしょう。
でも、生きていくためには強さも必要です。その強さ、たくましさが最近の子どもには欠けているのかもしれないわね。
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生きていくうえで必要な強さというのは、腕力や体力のことじゃありませんよ。もちろん、身体的に強いことも素晴らしいことだけど、もっと大事なことがあります。
自分の頭で考える力、その場その場で臨機応変に動ける力、つまり判断力ね。とくに、これからの子どもたちにもっとも必要な能力なんじゃないかしら。
思いやりの心を持っているのが一番だけど、自分で判断する力も、とても重要です。人生の荒波を切り開いていくためには、誰にとっても欠かせない力だと思いますね。
子どもの強さを育てるためには、親が「先回り」しないことが大事。あれこれ世話を焼きすぎると子どもは失敗できないでしょう?
失敗することで子どもは成長し、強くなっていくのに、親が前もってお膳立てをしたら何にもなりません。これは、私たち大人だって同じことですよ。
判断を誤ったことのない人や失敗をしたことのない人は、この世にひとりもいないんです。ツライ思いもすればイヤな目にもあうのが失敗…。