食事づくりのストレスはなくせる! レシピを覚える前にやるべきこと【菅野のなさん インタビュー】

目次

・メニューのマンネリ化の驚くべき解決策
・子どもも飽きずに食べられる、ベースの常備菜って?
・食事づくり、じつはメンタルがとても大事
・食事づくりのストレスをなくす「ワーク」をやってみよう!
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家族にはなるべくカラダにいいもの食べさせてあげたい! と思ってはいるものの、メニューがマンネリ化してしまったり、料理に時間をかける余裕がなかったり…。いつの間にか毎日の食事づくりがストレスになっていませんか?

今回は、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表で、『子どもと食べたい常備菜入門』の著者である菅野のなさんに、がんばらなくても毎日の食事づくりがラクになるコツについてお伺いしました。

食事づくりのストレスはなくせる! レシピを覚える前にやるべきこと【菅野のなさん インタビュー】
菅野のな(すがの・のな)
料理家、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表。ミュージシャンで自由人の父と、病院勤務の管理栄養士で東洋医学を実践する母により、有機農家支援、家庭菜園や自然療法を身近に感じて育つ。教室運営の傍らレシピ提供や連載、セミナーなど、食とオーガニックを軸に多岐にわたり活動。自身も2児のママとして子育てと仕事の両立に奮闘中。
HP:http://wakuwakuwork.jp/
Blog:https://ameblo.jp/wakuwakuwork-nona/
Facebook:@wakuwakuwork
Instagram:@wakuwakuwork
著書:『子どもと食べたい時短おやつ』『子どもと食べたい常備菜入門』(辰巳出版)、『卵・乳製品なしでもおいしい 今日も手作りおやつをひとつ。』(朝日新聞出版)、『ていねいな時短ごはん』(学研プラス)

■メニューのマンネリ化の驚くべき解決策

食事づくりのお悩みでとくに多いのが、“毎日同じようなメニューになってしまう”、というもの。とくに、子どもの食べられるものや好きなものに合わせているとその傾向は顕著です。

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筆者もその一人で、副菜はひじきの煮物ときんぴらをローテーションしているような状態。
「このマンネリ化をまずはどうにかしたいのですが…」と相談すると、「それはマンネリじゃなくて “我が家の定番”ってことです!」ときっぱり。

「“マンネリ”というと“今日もこれか…”となってしまうけれど、“我が家の定番”だったら“毎日みんなに食べて欲しい安定の一品”と考えられるはず。心構えの違いだけかもしれませんが、定番が続くのは豊かな食卓の証。マンネリでそんなに悩む必要はありません。私は私なりによくやっていると思いましょう」

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“マンネリではなく定番”と、これまでの悩みが一掃されるような発想の転換に目から鱗。さらに、「今日は料理するぞ! と思うから苦しくなってしまう。献立も一汁三菜でなくてもいいんです」と菅野さん。すべて調理して味付けしようと思うから大変になってしまう、素材を蒸しただけでも立派な一品になるといいます。


■子どもも飽きずに食べられる、ベースの常備菜って?

実際、菅野さんの著書には、キャベツを塩揉みしただけのレシピも一品として掲載されています。正直「これだけでいいの?」と思ってしまいますが、素材そのものを味わうことは子どもの味覚を育てるうえでも役立つので、一石二鳥。

さらに、この薄味でシンプルな状態を “ベースの常備菜”とすることで、そこからさまざまなレシピが展開でき、子どもも飽きずに済むのだそう。

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「たとえば、先ほどの塩もみキャベツはサラダや和え物、最終的にはスープにできます。常備菜というと味を濃くして長持ちさせるのが一般的ですが、ベースの味が薄くてもあとから味を足していくので日持ちもしますよ。

ひじきも最初から煮物にしてしまうと同じ味が何日も続いてしまいますが、まずはめんつゆで下味をつけたベースのひじきをつくって、それをおにぎりに混ぜたり、サラダや煮物に展開すればレパートリーも広がります」

なるほど! 無意識のうちにはじめから“完成系の料理”を目指しすぎていたのかもしれません。まずは“シンプルな常備菜から”と考えたら、毎日気軽にできそうです。


■食事づくり、じつはメンタルがとても大事

マンネリではなく<定番>、サボるのではなく<素材を生かした調理法>、完成系の料理ではなく<シンプルな常備菜>…。考え方を変えるだけで食事づくりのハードルが下がり、なんだか自信がわいてきました。

菅野さんの常備菜本『子どもと食べたい常備菜入門』(辰巳出版)、『ていねいな時短ごはん』(学研プラス)。

菅野さんの常備菜本、右から『子どもと食べたい常備菜入門』(辰巳出版)、『ていねいな時短ごはん』(学研プラス)。


「そう、料理ってメンタルがとても大事! 食に対して自分は何を大切にしたいのかということがわかると、こだわるべきところや力を抜けるところが見え、生活スタイルが整っていきます」


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