連載記事:知っておきたい予防接種! 最新ワクチン情報
子どもの予防接種、忘れていませんか? 1歳になったらすぐに受けたいワクチン【知っておきたい予防接種! 最新ワクチン情報 第4回】
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生後2、3カ月頃は「きちんと予防接種をしなくては!」と、ある程度の緊張感を持っていたママも、予防接種そのものに慣れて接種期間が空くようになってくると、つい「予防接種を受け損ねていた!」なんていうことがあるかもしれません。
ましてや、2人目、3人目…の子どもになってくると悪気はなくても、忘れがちに。そこで、節目となる
1歳までに接種するワクチンや1歳になったらすぐ受けておきたいワクチンなどをチェックしてみましょう。
日本小児科学会が発行する
「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。
■子どもの予防接種「1歳までに接種すべきワクチンをおさらい!」
もうすぐお子さんが1歳というママも、もうお子さんが1歳になったというママも、まずは
1歳になるまでに接種すべきワクチンにもれがないか、確認してみましょう。スケジュール表や母子手帳などを参考に、下のチェック表と照らし合わせてみてくださいね。
日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」No.07「生後1歳に接種するワクチン」より
チェック表には載っていませんが、任意接種の
ロタウイルスは2~3回のワクチンを生後28週か32週までに接種します。ちなみに、1歳以降に接種することはありません。
毎年秋から冬にかけて接種するインフルエンザを除き、すべてにチェックは入りましたか? もし空欄がある場合は、必要な接種がもれている可能性が高いので、かかりつけの医師に相談しましょう。
■子どもの予防接種「1歳になってすぐに受けたいワクチンは?」
続いて、1歳の間に受けるワクチンを見てみましょう。下の表を参考にしてくださいね。
日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」No.07「生後1歳に接種するワクチン」より
表を見ればわかる通り、ヒブや肺炎球菌、四種混合などの追加接種以外に、新たなワクチンとして定期接種の
麻疹風疹混合(MR)や
水痘、任意接種の
おたふくかぜが増えていることがわかります。
また、1歳になってすぐに受けられるものが多いことにも驚きますね。「こんなにたくさん受けるのは大変!」と思ってしまいそうですが、特に1歳になったらすぐに受けたほうがいいのが
麻疹風疹混合(MR)です。
麻疹といえば、今年に入ってから感染者数が急速に増え、ニュースなどで目にしたママも多いでしょう。国立感染症研究所の
「麻疹 発生動向調査」(7月3日時点)によると、報告数は4月ごろをピークに減少し、現在も報告はあるものの落ち着いてきているようです。
とはいえ、麻疹は非常に感染力が強い感染症です。自分だけではなく周囲に感染を広げないためにも、1歳になったらすぐに予防接種を受けるようにしましょう。また、小学校入学前にも忘れずに2回目の接種を受けておきたいですね。