子どもへの接し方「夫婦で違って良いの?」そのメリットとデメリット
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「自分が理想とする子育てと、夫が思う子育ては、ちょっと違うなぁ…」と感じることはありませんか? 「言っていることが夫婦それぞれに違ってしまうと、子どもが混乱してしまいそう…」、そう考えるお母さんも少なくないようです。
今回は、
夫と妻で子どもの接し方が異なる場合について考えていきましょう。
■子どもへの接し方「夫婦で違うと子どもはどう感じる?」
子どもへの接し方が違うとは具体的にどういうことなのでしょうか。
例えば、夫は「わが子が行きたい学校ならどこでも良い」と教育に寛容。でも妻は、「あの学校が良さそう」と私立をすすめる。あるいは「何かしらスポーツをさせたい」と考えている夫に対し、ケガを負うのが心配で気乗りしない妻などがあげられるでしょう。
生活面での違いもあります。夫は部屋が散らかっていても全然平気。
だから子どもが散らかしてもまったく注意しないけれど、妻は子どもに「整理整頓!」「いつでも片づいた状態に!」と細かく注意…。
こんなふうに接し方にかたよりがあると、子どもは「お母さんがいるときだけ片付けよう」「お父さんとお母さんとで態度を変えてもいいかな」など、
相手や状況に応じた言動、ふるまいをしてしまうことがあるかもしれません。
■子どもへの接し方「違うことによるメリット・デメリット」
実は、夫婦で子どもへの接し方が異なることは、必ずしも悪いことばかりではありません。
違う場合のメリットとして
「子どもを追いつめずにすむ」というのがあげられるでしょう。夫婦2人で「○○しなさい」と同じことを子どもに言った場合、それに応えられなかったとき、子どもには
逃げ場がありませんよね。ボケとツッコミではないけれど、片方が厳しくしたら、もう片方がやさしく子どもに接するというのはバランスが良いんですね。
一方、デメリットとしては、前述したように
子どもが混乱することです。例えば、父親は「大人の言うことは必ず正しいわけじゃない。
大事なのは自分の考えに従うことだ」と言う。でも母親は「先生から話を聞かないって注意されているんでしょう? 先生の言うことはちゃんと従いなさい」と言ったとしましょう。
この場合、子どもはどうしたら良いのでしょうか。どちらかを受け入れれば、どちらかを拒否してしまうことになり、混乱してしまいますよね。