イラスト:中村こてつ
ウーマンエキサイトで人気連載中の中村こてつさんの記事
「不妊治療中「一生忘れない!」怒りにふるえたオットの一言」でアンケートを実施。妻が「許せない…」と思った夫の何気ない一言は? という質問に、たくさんのエピソードが集まりました。
■なんと89%もの人が夫からの言葉に傷ついている…!
今回のアンケートでは、夫からの何気ない一言を「許せない」と思ったことが、「よくある」と回答した人が約48%。さらに「たまにある」と答えた人は、約41%に。この回答を合わせると、なんと89%もの人が夫からの何気ない言葉に
傷ついた経験があるとわかります。
Q1. 夫の何気ない一言が「許せない…」と思ったことはありますか?
よくある 48%
たまにある 41%
ほとんどない 6%
全くない 4%
その他 1%
もちろん、なかには「夫は優しいので一度も傷ついたことはない」という人もいました。が、夫婦ですもの。意見が食い違ったり、けんか中につい言わなくていいことまで口にしてしまうことは、お互いにあると思います。
■不妊治療中の許せない一言「イヤならやめれば?」
実際に、夫のどんな一言を「許せない」と思ったのでしょうか? まず最初に紹介するのは、中村こてつさんの記事と同じ、
不妊治療中の夫の一言についてです。
不妊治療中は、痛さへの恐怖心、そして通院自体へのストレスを抱えていました。さらに急に休まざるを得ない職場での肩身のせまさや、やりづらい雰囲気もありました。そんななかで必死に治療に取り組んでいた私に、夫が「イヤならやめれば?」と
不妊治療中、私が通院する際に「(自分は)暇だから何しようかなー」と言ってのけたこと
ひどいですよ。ケンカ中に「不妊治療はあんた(私)がしたくてしたんだから、子どもの面倒はあんたがみろ!」一生モノの言葉です。
不妊治療は、本来夫婦でがんばっているはずのもの。しかし実際には、妻側の心にも身体にも大きく負担がのしかかってきます。そんなストレスを抱えている状態で、言われる一言。
つらすぎますね。どこで意識にすれ違いが起こってしまったのでしょうか…。
夫側からすれば、けんか中につい言ってしまったことだったり、深く考えずに言ってしまったりしたのかもしれません。でも、言葉を発する前に、「もう少しだけ考えてくれれば…」と思ってしまいます。
■出産直後の禁断の一言「がっかりした」
イラスト:中村こてつ
出産直後の女性は、とてもデリケートで傷つきやすくなっているといわれます。そんなときにかけられた一言は、妻にとってずっと影を落とし続ける言葉となる可能性があります。
第一子を出産して間もない頃、初めての育児によれよれへとへとになっている私に向かって、泣いてる息子を抱っこした夫が「なんで泣いてるの? 自分の子だけどまったく
かわいいと思えない!」と。当時はただただショックで何も言えず、その子が16歳になった今でも傷が癒えていません。
二人目妊娠した時、性別が上の子と同じとわかったとき。「がっかりした」と言われたこと
出産後母乳が出なくなり旦那に報告したとき、「何で出ないの?絞り出して少しでもがんばれば?」。
旦那に殺意がわきました。乳が出ないことに凹みまくりだった私は…返す言葉もなく。黙りましたが、いまなら言えます!「じゃ~おまえが乳だせよ!」って(笑)
出産によって、女性の体調やホルモンバランスが崩れることで起こる感情変化について「産後クライシス」という言葉もよく耳にするようになりました。
初めての妊娠・出産の場合、環境や関係の変化に、夫もどう妻に声をかけていいのかわからないということもありそうです。こういった産後の女性の体、心の変化についても夫婦で、知識として共有することも大切なことかもしれません。