連載記事:あなたは大丈夫? 話し方で得する人・損する人
「ママの言葉、子どもに伝わってる?」イライラしない声がけ【あなたは大丈夫? 話し方で得する人・損する人 第2回】
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「いつも笑顔で子どもと対話していたいのに、気づくとガミガミ言っている」「子どもが親の言うことを聞かず、いつもイライラ…」。
子育ての理想と現実に悩んでいるママも少なくないのでは? 冷静にならなければと頭では分かっているのに、なかなか思うようにいかないのが育児ですよね。
「子どもも大人と同じ、ひとりの人間です。だから相手が子どもだからと、コミュニケーションをサボらないで。ピュアな人間だからこそ、丁寧な会話が必要なのです」と語るのは、
『話し方で損する人 得する人』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出したばかりの作家・心理カウンセラーで五百田達成さん。
前回は夫と円満な関係をキープするためのコミュニケーション術を教えていただきましたが、連載2回目は育児に効果的な会話の仕方を伝授していただきます。
五百田達成さん プロフィール
作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
HP:五百田達成オフィシャルサイト
■「あなたのためを思って」は単なる親のエゴ
――育児をしていると、つい感情的になって子どもに当たってしまいます。親子が健やかな関係でいるために、日頃からどんな心持ちでいるべきでしょう?
五百田達成さん(以下、五百田さん):まず言えるのが、子育て中のお母さんは、「子どもには、自分の思うように行動してほしいと思っている」という考えが根底にあることを自覚しましょう。
よく、「◯◯ちゃんのことを思って言ってるんだよ」なんて子どもを叱っているお母さんを見かけますが、あれは完全に親のエゴ。
例えば、お風呂に入りたがらない子どもに「入らないとバイキンがつくよ」などと言ってなんとか入らせようと必死になりますが、冷静に考えれば、単にお母さんが子どもにお風呂へ入って欲しいだけで、あれこれ話を盛る必要はないのです。
――なるほど。「親がそうして欲しい」のだと、割りきることが必要なのですね。
五百田さん:そうです。子どもがかわいいうえに将来のことを案じ過ぎて、ついついお母さんは感情的になってしまいますが、残念ながら子どもに親の気持ちはそこまで理解できていません。「ママ、そんなに怖い顔をしてなにを言っているのだろう?」ぐらいしか思っていないのです。
だから、子どもになにかしてもらいたいのであれば、「私がそうして欲しい」と自覚して割り切ったうえで、子どもに対して効果的な話し方をすべきです。
同時に、ここでポイントになってくるのが、お母さんが明るく、表情豊かに振る舞うこと。
第1回目でも話しましたが、人はネガティブな発言よりもポジティブな会話を好みます。これは子どもも同じで、お母さんがニコニコ笑顔で楽しく話してくれれば、子どもも機嫌よく聞く耳をもつはず。
また、子どもになにか言い分があるのであれば、最後までしっかり聞いてあげることも大事。些細なことでもいいのです。まずは意識して「そうなんだ」と共感してあげることで、子どもはお母さんに対して安心感を抱き、素直に行動するようになるのです。