■夫婦にとって「ひとり時間」は必要か?
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また仲が悪いから夫婦の時間が持てないのか、夫婦の時間がないから仲が悪いのかまでの因果関係まではわかりません。アンケートにはもう一つ興味深いデータがありました。
Q.「自分だけ」の時間を持てていますか?
<仲が良い夫婦>
はい 73.2%
いいえ 26.8%
<仲が悪い夫婦>
はい 48.1%
いいえ 51.9%
仲が良い夫婦は、73.2%もの方が「一人の時間」を持てているのに対して、仲が悪い夫婦は半数以下という結果に。仲が悪い夫婦は、夫婦の時間が持てていないだけではなく、一人の時間も少ないということになります。これはどういったことを意味しているのでしょうか。
子育て中はどうしても子どもにかかりきりになり、自由な時間を作ることはとても難しいだろうと思います。とくに子どもが小さければ小さいほど離れることができず、食事、トイレ、睡眠といったあたり前にある日常生活の時間の確保すら困難となります。だからといって一人になる時間が必要ないわけではなく、自分だけに使える時間がないとどうしても毎日が窮屈に感じてきてしまうのではないでしょうか。
しかし子育て中に「一人の時間」を確保するためには、パートナーとの協力が必要となってきます。そうしたときにお互いに「時間を過ごす」ことの大切さを理解しているかどうかがひとつのキーとなるのかもしれません。「夫婦の時間」を大切にできるカップルは、相手の「一人の時間」も大切に考えられるんじゃないかと思うからです。
■スキンシップの「後回し」がギクシャクの原因かも
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仲が良い夫婦と悪い夫婦との間には、時間の使い方のほかにも、
習慣の違いもありそうです。夫婦の習慣について聞いたアンケートでは、項目には大きな違いがないものの、その数値には差が生まれていました。
Q.ご夫婦に当てはまる習慣はなんですか?
<仲が良い夫婦>
寝室が同じ 70.1%
ベッドが同じ 37.0%
定期的に夫婦ででかける 32.3%
ありがとう、ごめんをきちんと伝える 75.6%
スキンシップを大切にしている 48.8%
話すときは目を見て話す 50.4%
<仲が悪い夫婦>
寝室が同じ 44.4%
ベッドが同じ 7.4%
定期的に夫婦ででかける 3.7%
ありがとう、ごめんをきちんと伝える 37.0%
スキンシップを大切にしている 3.7%
話すときは目を見て話す 29.6%
仲が良いと回答した夫婦に比べて、仲が悪いと回答した夫婦は「ベッドが同じ」「スキンシップを大切にしている」という項目で、圧倒的に低い数値が目立ちます。
また、仲が良い夫婦は「ありがとう、ごめんをきちんと伝える」が75.6%なのに対して、仲が悪い夫婦は37.0%と半減。仲がギクシャクしてしまった背景には、スキンシップやコミュニケーションの時間も「
後回し」になってしまっていたことがあるのかもしれません。