コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

不妊治療中の心理カウンセリング「子どもが欲しい」と強く思えない理由がわかった【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第43話】



不妊治療中の心理カウンセリング「子どもが欲しい」と強く思えない理由がわかった【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第43話】

良い面でイヤな面を隠すことは、見えなくなるだけで結局解決してはいないのです。

争い事は嫌い。だから少しくらい自分が不満でも丸く収まるほうがいい。そうやって首尾よく生きてきたのに、不妊治療を始めたときに、頭では分かっているのに、心がついていかなかったのでしょう。

初めて「なんだかイヤだな」とモヤッと思い、そこから矛盾を感じました。


不妊治療中の心理カウンセリング「子どもが欲しい」と強く思えない理由がわかった【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第43話】

「この時点で気付けたことは幸いだった。OKだった」と言われました。今後どうしていけばいいかには、まず自分をほめましょう。自分にOKを出しましょう、と。思考をプラスに変えていくことは、とても大事だと気づかされました。

自分でも薄々感じていましたが、私はかなりのマイナス思考らしいです。それを隠したいので、反動でおちゃらけているのです、いつも。

寝る前に、今日1日を振り返り、あんなことをした、これができた、OK! OK! よくやった自分! と、ほめることから始めてみてはと提案されました。

寝る前に1日を振り返るのは私の癖です。

けれども、今までは振り返って「あぁ言わなきゃよかった~」とか「あの行動はまずかったな…」など反省と後悔ばかりしていました。まったく真逆のことをしていたようです…(苦笑)。

自分で自分にOKを出す。これまで30年間、マイナス思考で生きてきているから、案外難しい…。でも、過去と他人は変えられないけれど、自分は変えられるのだ…。

それから「矛盾していると感じたままの治療には、旦那さんを理由にしてもいいんですよ」と言われました。「オットが欲しがっているから」と旦那さんのせいにしちゃえばいいんですよ、と。

今まで私は、それは責任転嫁・罪悪だと感じていたのです。そっか、そういう理由があってもいいのか…。心にストンと落ちるものを感じました。

不妊治療中の心理カウンセリング「子どもが欲しい」と強く思えない理由がわかった【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第43話】

40分の予定が結局、1時間30分くらい話しました。

話しているうちにモヤッと感じていることが形になってきて、自分というものが少し理解できて、カウンセリングを受けてすごく良かったと思いました。

心理士さんは、最終的に「今日は悩みはないんだけど~」と世間話に来てくれるのが理想。とおっしゃっていました。

人に話すことって大事なんだなあとすごく感じました。このカウンセリングのおかげで、これまでとは少し違った心持ちで4回目の移植を受けられそうな気がしました。

※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。




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