わが子よりかわいい子に嫉妬…「子どもの外見が気になるのはどうして?」
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子どもがすくすくと成長し、たくさんのお友だちができて「ママ似ね」「パパ似ね」なんて言葉もかけられるようになったころ。
大勢のお友だちと一緒にいるわが子を見て、知らず知らずのうちに、
ほかの子どもと“外見”を比較している自分にドキッとしたことはありませんか?
今回は、
子どもの外見を気にしてしまう親の心理について、ひも解いていくことにしましょう。
■「子どもの外見が気になる」のは、どんなとき?
子どもの外見が気になってしまうとき、というのはどんなシチュエーションなのでしょう?
それは例えば、幼稚園や保育園、子どもがたくさん集まる公園にいるとき。たくさんのお友だちに囲まれている様子を見ているうちに「あの子、すごくかわいいな。でも、うちの子は…」と、わが子とまわりの子どもを比べてしまう…。
また、バレンタインデーにチョコレートをたくさんもらった、学芸会やお遊戯会で主役に推薦されたなどと聞くと、「あの子は見た目が良いから。その点、うちの子は…」と、わが子の外見が気になり始める人も…。
あるいは、ほかの子は周囲から「かわいいね」「美人になるね」と言われるのに、わが子はそう声をかけられることが少ないことに気付き、落ち込んでしまう人もいるようです。
そういったママに話を聞いてみると、自分自身がそう思い始めた…というよりも、
周囲とのかかわりを通して、子どもの外見が気になり始めた…というケースが多いようです。
■「子どもの外見が気になる」のはどうして?
ではなぜ、子どもの外見が必要以上に気になってしまうのでしょうか?
それは、あなたが
「外見で人生は決まる」という強い思い込みを持っているからかもしれません。過去の経験が、思い込みの原因となっているケースは多いようです。
例えば、親に自分の外見について指摘されたことがあるとします。コンプレックスに感じながらも気にしないように生き、恋愛をして結婚。子どもが生まれて子育てを始めたとしましょう。
けれど、子育てしながら周囲とかかわっていくうちに、過去にあなたが抱いていた
外見に対するコンプレックスが再燃してしまう…ということがあるのです。
あるいは、過去に人から外見に関することで何か言われ、悲しい思いをしたことがある。
思い出したくないくらい嫌な気持ちになったことがある。また、逆に「美人は得」と何度も言われたり、耳にする環境にいたことがある。
こうした経験が、わが子の外見を必要以上に気にする原因となっている可能性は大いにあるでしょう。