■料理が苦手だった私「私はあなたの母親じゃない…」
まだ20代半ば頃のことです。
当時、お互いに仕事が遅かったから一緒に食事をすることはほとんどなかったけど、それでも「好きな人」と一緒に暮らせることはうれしかったし、「おいしいごはんを」と思って毎日準備していたの。
「他人と一緒に暮らす」ことが初めてだったから家事に全力で取り組んでいたのね。
くまさんからしてみたら、夜遅く帰ってきてみそ汁を温め直すのめんどくせーと思って、実家暮らししていた頃と同じ軽い気持ちで残したんだと思うのよ。
でも、私は母親じゃない。
それでも仕事から帰ってきて疲れたと思いながらも食事を作る。
ちゃんとしなきゃしっかりしなきゃと思いながら夜遅くてもごはんを準備してたのに…。