きょうだい差別「親の何気ない一言が引き金?」感情のズレをうめる3つの方法

目次

・ドキッとする子どもの言葉「きょうだい差別を感じさせているかも…」
・親子の「感情のズレ」あって当たり前と自覚する
・子どもの不満別、きょうだい差別をはねのける3つの方法
きょうだい差別「親の何気ない一言が引き金?」感情のズレをうめる3つの方法

ⓒMonet-stock.adobe.com


兄弟姉妹のいる家庭では、子ども同士それぞれに秘めた思いがあるものです。

「お姉ちゃん(お兄ちゃん)はいいのに、どうして自分はダメなの?」「長女(長男)だからって、どうして自分ばっかり我慢しなきゃいけないの?」といった言葉が、子どもの口から出てくることもあるでしょう。

ママのなかには「もしかしたら私の接し方が、きょうだい差別を感じさせているのかも…」と不安になる人もいるでしょう。

今回は、子どもたちにきょうだい差別を感じさせないための声がけ法について考えてみたいと思います。

■ドキッとする子どもの言葉「きょうだい差別を感じさせているかも…」

兄弟姉妹がいると「愛情に偏りが出ないよう気をつけている」というお母さんも少なくありませんよね。ただ、以下のような言葉を子どもが口にしたら、「不平等な扱いをしたつもりはないのに…」と不安になってしまうこともあるでしょう。

・「お姉ちゃんばっかりひいきして、ズルい!」

・「なんでお兄ちゃんはいいのに、私はダメなの?」

・「弟なんていらない!」

・「妹になりたい」


子どもは、親の何気ない言葉を聞き逃さず、「ほかのきょうだいと自分は扱いが違うのだ」と敏感に感じることがあります。例えば、こんな言葉を子どもにかけたとしましょう。


「お姉ちゃんはかわいいからモデルになれるかもね。あなたはパパに似たけど…」

容姿について、直接的な優劣をつける言葉ではないので、ママに悪気はなかったのかもしれません。しかし、姉妹を持つ母としては少々デリカシーのない言葉といえるでしょう。

こう言葉をかけられた子はどんな気持ちを抱くのでしょうか。言われた側は、容姿の優劣はもちろん「私よりママはお姉ちゃんが好きなんだ」という感情を抱くでしょう。

何気なく放ったひと言でも、子どもは敏感にきょうだい差別を感じ取ります。そんな出来事が過去になかったでしょうか? 先に紹介した言葉を子どもが口にするようなら、ママ自身の言葉かけが間違っていたのかもしれません。

■親子の「感情のズレ」あって当たり前と自覚する

あるママは「お姉ちゃんは髪を結んだほうがかわいいけど、下の子はおろしたほうがかわいい」と思い、下の子の髪は結ばなかったそうです。


親は良かれと思ってしたことでしたが、下の子はそのとき「私も結んでほしいのに、どうして?」と悲しい気持ちを抱いていたそう。このような感情のズレから、子どもに悲しみや寂しさを感じさせてしまうこともあります。

また、きょうだいがいるママのなかには「長女だから我慢ばかりさせられた」「いつもお姉ちゃんばかりほめられた」といったきょうだい差別を感じて育った人もいるでしょう。

その場合、「自分が長女でたくさん我慢してきた」と思っている人は、長子に対して甘くなってしまう傾向があります。また、「兄(姉)ばかりほめられた」という気持ちを抱いたことのある人は、無意識のうちに長子をほめることにブレーキをかけてしまうケースも。

そんなあなたの態度に対して何も言わないからといって、子どもに不満がないわけではありません。

かつての自分がそうであったように、子どもは何も言わず我慢をためています。ですから、「自分の子ども時代の感情を満たすために付き合わせてごめんね」と自覚し、反省することもときには必要です。


きょうだい差別を感じさせてしまうのは、こうした親と子の感情の行き違いが引き金になっているケースも多いようです。


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