他人の子を注意するのは怖い。でもその子を危険にさらす理由にもならない【おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜 第19話】


■危険な行為を目にしてもとっさに動けない…

「危機回避はどこまで先回りすべき?」
「子どもどうしのことにどの程度介入すべき?」
「それはどのタイミングで?」
「相手の親はどう出る?」
「むしろ相手の親、動いて!」
と、そのたびにどうしたらいいかわからず戸惑い、ただ見守ることしかできず、モヤモヤするなんてこともしばしばありました。

ささいなことなら自分の子にはあとでフォローをすればすむかもしれませんが、もっと危険があったり周囲に迷惑がかかったりする場面に遭遇することもあるかもしれない…。

そんなとき、もし、ことがおこってからでは「あとでフォローする」ではすまされないだろう…。

おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜/鈴木し乃

あきらかに相手に危険な行為があってもその瞬間は様子を見ようとしてしまい、動けない。
「あの子は今そういう時期なんだろう」
「あの子の親が注意するだろう」
「え? 放置?」
「今すぐ駆け寄るべき?」
「待って待って、息子は? どんな顔してる? 様子を見よう…」

結局何もしていない、何も言えていない、誰にも何も伝わらない。


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