連載記事:きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活
腸が元気になる料理「朝メニュー、夜メニュー」おすすめ食事例【きれいなママは腸が違う? ママのための美腸活 第3回】
■夕食の美腸メニュー:発酵食品は夜に食べるのが正解!
――あまり朝から豪華にする必要はなくて、ホッとしました(笑)。続いて、夕食はどんなものがいいのでしょうか?
小野さん:夕食の考え方は「発酵食品と良質なたんぱく質をとる」ことです。朝の排泄とはうって変わって、夜は腸にいい菌を入れる時間。
納豆やヨーグルトも夜に食べると、より効果的なんですよ。
――そうなんですか! なんとなく朝に食べるものだと思っていました。
小野さん:そういう方は多いと思いますし、朝に食べてももちろんいいのですが、腸への効果が期待できるのは夜ということです。
野菜たっぷりのみそ汁やスープは必ずとっていただきたいです。主菜には低脂肪の鶏肉料理などでたんぱく質を、さらに玉ねぎソースなどでオリゴ糖をプラスし、副菜には野菜の煮物やネバネバ食材料理、納豆などがおすすめです。
水溶性食物繊維が含まれる食品も忘れずにとりましょう。
<夕食のメニュー例>
・少なめの雑穀ごはん
・野菜たっぷりのみそ汁もしくはスープ
・蒸し鶏のオニオンソースがけもしくは大根おろし添え
・納豆とオクラあえ
――晩酌をするパパもいると思いますが、おつまみにはどういったものがいいでしょうか。
小野さん:アルコールをとるときは水分も多めにとりましょう。おつまみには脂っこいものは避けていただき、水分の多い野菜やみそを使ったあえ物がいいですね。たとえば、みそでいただく野菜スティック、野菜サラダ、漬け物、鶏むね肉を塩こうじで焼いたものなど。
――なるほど。子どもにはどんなものを与えたらいいでしょうか。
小野さん:なんといっても豆料理です。
大豆にはオリゴ糖やたんぱく質が多く含まれます。豆ごはんや五目豆などはどうでしょう。
豆そのものが苦手という場合は、豆腐や油揚げもいいですし、豆乳を使った料理もいいですよ。
――豆乳を料理に使うんですね!
小野さん:はい。スープに入れるとクセも少なく、まろやかになりますよ。
毎日、毎食のちょっとした心がけで腸内環境はグンとよくなります。アドバイスをもとに、家族みんなで美腸を目指してくださいね。
3回にわたって、日本美腸協会の代表理事であり、看護師で1児のママでもある小野咲さんに、腸を美しく健康に保つ秘訣(ひけつ)をうかがいました。
妊娠、出産をへて、育児に忙しいママは、自分の腸環境は後回しにしがち。小野さんが提案する「すぐにでもできる手軽な美腸活動」を、ムリなく楽しみながらチャレンジしてみませんか?
参考図書:
『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』(主婦の友社)
腸のしくみから、美腸になるための5つのステップ、美腸をつくる毎日の習慣、腸もみ&腸ストレッチまで網羅した「美腸ケア」大全。美腸に役立つ食材の情報も収録。監修は小林メディカルクリニック東京院長 小林暁子先生。