2019年6月25日 20:00|ウーマンエキサイト

場をしらけさせる、覚えてもらえない…理由は「自分プロデュース」の失敗【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第2回】



■覚えてもらえる「自己紹介」、チェックしたい「話し方」

場をしらけさせる、覚えてもらえない…理由は「自分プロデュース」の失敗【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第2回】

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――子どもの学校関係など、ママのおつき合いでは意外と「はじめまして」の場面が多いものです。自己紹介で好印象を与えるコツはありますか?

矢野さん:自己紹介をしても、名前をなかなか覚えてもらえない…。そんなお悩みもよく耳にします。 

そこで、名前に加えて、自分が大事にしていることを「セット」にして伝えてみましょう。好きな言葉でもかまいません。さらに、その内容が相手にとってメリットを与えることであれば、バッチリです! 

たとえば、「山田瑛子です」と「山田瑛子です。スイーツが大好きです。駅前界隈のスイーツにはくわしいです」という自己紹介。
一文加えるだけで、「私と一緒!」と思った人がより親近感を抱いてくれるでしょう。「今度、あの人を誘ってケーキを食べに行ってみようかな」なんて、思い出してもらいやすいですよね。 

では、こちらはどうでしょうか。「山田瑛子です。マラソンをやっていたので体力には自信があります」。これなら、秋の運動会の保護者の競技に誘いやすいかもしれません。 

――ほんのひと言を加えるのですね。

矢野さん:そうです。
短めに、でも印象に残るように。自己紹介がやたら長い人は、聞き手もうんざりしますよね(笑)。話の長い人という印象が残ってしまうのは避けたいですね。

名前とセットにする内容は突飛なものは避けて、シンプルなことにするのがコツ。そのほうが大勢の人に受け入れられやすいし、覚えてもらいやすいからです。得意なことや好きなこと、座右の銘などでもいいでしょう。 

ちなみに、心理学の用語で『初頭効果』というものがあります。これは、先に提示される情報のほうが、人の印象に大きな影響を及ぼすという理論です。


自己紹介として最初に提示された情報は、その後のあなたの印象を左右することを覚えておいてくださいね。 

――でも…自分の話し方って、ほかの人からどんなふうに思われているかわかりづらいものです。

矢野さん:そんなときは、一度自分が話している姿を、録画してみてください。これはアナウンサーも行っているトレーニング法の一部です。
場をしらけさせる、覚えてもらえない…理由は「自分プロデュース」の失敗【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第2回】

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これをあとから見ると、「私って、語尾をのばすクセがあるな」「言葉の合間にすぐ『えー』をはさんでいる…」など、自覚がなかった面がたくさん発見できると思います。改善点がすぐに発見できる、おすすめの方法ですよ! 

もうひとつ、手っ取り早く自分の話し方を知りたいのなら、信頼できるママ友の力を借りましょう。もし、正直になんでも話し合えるママ友がいるのなら、自分のふだんの話し方について感想を聞いてみるのです。客観的な意見は、とても参考になります。



自分が思っていることを、スムーズに相手に伝えたい。そんな思いを抱えているなら、今すぐ試してみましょう!

次回は、地雷を踏みがちなメールでのやりとりについて、心がけたいことを教えていただきます。 

参考図書:
『ひと言で「人間関係」はガラッと変わる! 大人の伝え方ノート』
(SBクリエイティブ)
場をしらけさせる、覚えてもらえない…理由は「自分プロデュース」の失敗【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第2回】
元NHKのキャスターであり、スピーチコンサルタント、コミュニケーションに関わる心理学の研究者として活躍中の著者が、「人に好かれる」伝え方のコツを伝授。ビジネスはもちろん、ママ社会にも役立つ目からうろこのテクニックが満載の一冊。



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