連載記事:一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」
顔が見えないメールは怖い! メールで株を上げるママ、下げるママ【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第3回】
■「できるママ」を演出する、読点+改行でメール美人に
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――メールで相手に好印象を残すコツはありますか?
矢野さん:メールは、目で読むものです。そこで、視覚の効果を利用することで、送信者の株も大きく上げることができるんです。たとえば、次の2件のメールを見て見ましょう。どちらも同じ内容です。
「明日の委員会は18時からPTA会議室で行います。秋の運動会のPTA競技と各係を決めます。事前に配布した資料を持参してください。遅刻の場合は、事前に○○までご連絡ください」
「明日の委員会は、18時からPTA会議室で行います。
秋の運動会のPTA競技と各係を決めます。
事前に配布した資料を持参してください。
遅刻の場合は、事前に○○までご連絡ください」
読点を一カ所入れただけですが、どちらが読みやすいかは一目瞭然ですね。さらに後者は、改行することでいちばん大切な時間と場所、目的が強調されています。
基本的に、連絡事項などのメールはシンプルに、端的にまとめることを心がけましょう。文字によるコミュニケーションは、視覚に訴えることも必要です。うまく活用すると、自分が伝えたいことを間違いなく、しかも、しっかりと伝えることができるのです。
これなら、相手に大事なポイントを読み飛ばされることも防げるし、「○○さんのメールはわかりやすい」と好印象を与えることもできるでしょう。
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よく、おしゃべりをそのまま文章にしたような、だらだらとやたら長いメールを送ってくる人がいます。
読んだあと、「結局なにが言いたいんだろう…」とこちらが疲れてしまうケースです。これでは、その人からメールが届いたら「ああ、またあの人からのメールだ」とうんざりしますよね。
メールはとくに「わかりやすさ」が肝心です。「今、自分はどんなことを伝えたいのか」を明確にしたうえで書きましょう。自分が好印象を抱いている人のメールを参考にするのもいいですね!
たかがメール、されどメール。何度も読み返すことができて、しかもあとまで残ることを考えると、おろそかにはできません。
さっそく、自分のメールを見直してみませんか?
参考図書:
『ひと言で「人間関係」はガラッと変わる! 大人の伝え方ノート』
(SBクリエイティブ)
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元NHKのキャスターであり、スピーチコンサルタント、コミュニケーションに関わる心理学の研究者として活躍中の著者が、「人に好かれる」伝え方のコツを伝授。ビジネスはもちろん、ママ社会にも役立つ目からうろこのテクニックが満載の一冊。
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