長女の不登校の体験談、第4話です。
前回の記事でも書きましたが、娘の不登校を受け入れたつもりでいた私。
しかし、毎日何の予定もない日々なので娘の生活リズムはどんどん乱れていきました。おそらく多くの不登校の子が通る道なのではないかと思うのですが、ゲームばかりで昼夜逆転してしまうのです。
不登校になってから生活リズムが乱れてしまった娘
娘の中には「学校のことを忘れたい」という気持ちが隠れていたのです!
ただゲームがやりたいからやってるのではありませんでした。
昼夜逆転してしまったのには、夜寝付けないという理由以外に
学校が終わる時間以降に起きるほうが気持ちが楽だということも分かりました。
出かける家族、帰ってくる家族、みんなが当たり前にできていることを目の当たりにすること、また、自分だけが学校へ行かず家で過ごす罪悪感、焦燥感、そういったものを避けるためにも
昼夜逆転は自分の心を守る手段でもあったように感じました。
私としては昼夜逆転なんて良くない、学校行かなくても最低限の生活くらい守らないと!という気持ちがありました。でもそれはいつかまた学校に戻ることが前提ということに娘は気づいていたのかもしれません。「学校行かなくていいよ」と言えたとしても言動や表情に出ていたら意味がないことに改めて気づきました。
ここで娘に「話しても無駄…どうせ分かってくれない」と思われていたら、事態はもっと悪化したのでは…と思います。
生活リズムは「朝起きる目的ができれば戻る!」と信じて、人に迷惑かけてないのだからと自由に過ごす娘を見守るようにしました。
好き! を見つけた娘
そのうちにゲームにも飽きた娘、ネットで絵を投稿できるサイトがあることを知ったようです。1人でただ描くのとちがって、ネットに投稿すると反応がある…やはり反応があるということは楽しいんですよね。
不登校だと人との関りが無くなってしまうことが心配なのですが、ネットは外出しなくても共通の趣味を持つ人と知り合えるステキなツールだと思いました。(もちろんネットの怖い側面に気を付けることが必要です)
こうして娘に教えてもらいながら一緒にイラスト投稿を楽しみました!
娘が絵の才能がズバ抜けていたとは思っていません。
が、好きこそものの上手なれ!ってやつです。
もうひたすら絵を描いていました。
あと私事ですが、こうしてデジタルで絵を描くことを娘と楽しんでるうちに始めたのが、今の私のブログ
「じゃがいもころりん」なのです(笑)
娘はひょうきんなところがあるので、そこにスポット当ててマンガを描き始め…今に至ります。
元気を取り戻す薬は「自分は価値ある存在」と思えること
元気を取り戻すためには「こんな自分でも受け入れられてる、分かってもらえてる」と思えることが一番の薬かなと今の私は思っています。
子どもが幼い時、ただそこにいて元気に笑っていてくれたらそれだけで幸せでしたよね。子どもも親の笑顔に
「自分は価値ある存在なんだ」ということを感じてきたはずです。
不登校の間…子どもはいろいろと考えています。
子どもと信頼関係さえあれば、別の居場所を探すこと、好きなことを見つけることを一緒にやったり情報集めたりができ、手探りの中にも希望を発見できる可能性があります。
将来の仕事に繋がるとは思えないことや、才能がないのでは…と思うことでも、「本人が楽しめること」ならそれが元気ややる気の源になるのではないでしょうか。そして好きなことが見つかって、とことんやれるとそれは自信に繋がります。
その後月日は流れ、中学3年になり、進路を考える時期となりました。
この頃には学校の先生との面談など要所要所は学校に顔を出すこともできるようになっていました。
そして…
3年間の不登校が終わったキッカケ
節目である高校進学を機に、3年間の不登校が終わりました。
次回は個性や発達のことについて思ったことを書きたいと思います。
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