コミックエッセイ:四方向へ散らないで
私の双子出産体験記! 立つこともままならない私の歩行訓練どうなる?【四方向へ散らないで Vol.2】
こんにちは!野原のんです。
ついに双子を出産した私。
しかし次の日、朝から待っていたのは…地獄の歩行訓練でした…
帝王切開の次の日は看護婦さんが鬼に見えるよ〜なんて話しは聞いていたのですが、、まさに…鬼そのものだった…
手術からおよそ20時間後
背中には麻酔の管が入り、腕には点滴。
足はメディキュットみたいな長い靴下の上から血栓防止の機械が取り付けられて、尿管がつけられ、指にも胸にもよく分からない機材が付いているその状態で
内臓切って丸一日も経ってない人に笑顔で言う事かそれは!?!?!?(言うことです)
でも…歩ける気どころか起き上がれる気すらしない…としぶる私に
なん…だと…
それは取りたい。通常出産の時のようにお股にダメージは受けていないのですがやっぱり違和感はあるので、、
取れるのなら…そのためなら…
まずは背もたれをゆっくり上げていくところから。
…うん。よし。いける。
「次はベットの淵に腰掛けてみましょうか」の言葉と同時に看護婦さんが補助してくれながら座ってみると…
頭の上から一気にサーっと血が引くように冷えていく感覚と目眩が…
だがしかし、どうしてもトイレに辿りつきたい…!!!
その一心で「大丈夫です」と言ったものの、モニターを見て一度寝かされる私。
そこからモニターで確認しながら、落ち着いてから再度挑戦!
今度は座ってもなんとかいけた!!!
しかし立ち上がった瞬間…
体が…重い…立つだけで息切れと動悸が…
こんなにも…体が言う事を聞かなくなるものなんですね…。
全っっっ然楽じゃないんですけど!!!!!!
私は帝王切開の方が割と辛いんですが!!!!!!
子どもを産み出すって本当にどんな方法だろうと命をかけるものなんですね…。
部屋の横、ほんの数メートル先にあるトイレが何十キロにも感じる程に遠い…
スロープにしがみつき、気をぬくと頭から血が無くなってしまうのでは無いかと思うくらいの感覚と、心臓のドクドクを全身で感じて、ハァハァ必死に呼吸をしながら重い足と点滴を引っ張って何とかトイレへたどり着きました。
そして念願の尿管とのサヨナラ…!!!
少しだけホッとしたのもつかの間、そこに来た助産師さんが笑顔で一言
だよねーーーーーー(泣)
そう。帝王切開ってただの手術じゃなくて出産。つまりは産んだ休む間も無い子育てのスタートがきられると言う事…
内臓…切ってんねんぞ…
なんて、弱音を言ってる暇もなく部屋に連れて来られる双子たち。
「退院までに、一晩2人を見れるようにしなきゃね!」
笑顔でそう言った助産師さんの顔は、きっと生涯忘れない…
続く
「お腹すいた」と言うようになった娘の姿 あの頃の私に見せてあげたい【謎の痛みで救急外来に駆け込んだ話 Vol.64】