いつか思春期を迎えた娘に読ませたい!パパと娘の大切な思い出を刻むチッチママの新作コミック
『うちの夫の不器用な娘愛』チッチママ著(イースト・プレス)
ウーマンエキサイトの連載でもおなじみの人気コミックライターチッチママさんが自身2作目の書籍
『うちの夫の不器用な娘愛』(イースト・プレス)を刊行しました。
チッチママさんの漫画をより魅力づける主要人物といえば、一見そっけない塩対応ぶりをのぞかせつつも、胸がジーンとするほど深い愛情の持ち主である旦那さん。
本書では、そんなちょっぴり不器用だけど愛があふれまくる旦那さんとおちゃめでマイペースな姉妹との何気ないやりとりがほっこりと描かれています。
一般的にパパが娘を溺愛し、愛情を重ねた日々は子どもの年齢が上がるにつれ、わかりやすい愛情表現やスキンシップが徐々になくなり、娘自身もその大切な記憶を忘れてしまうもの
本書は、そんな娘たちがいつか思春期を迎え「パパとの関係」に悩んだとき、そっと差し出したくなるような父娘の愛情がじわりとにじみ出す1冊です。
■不器用な夫が見せる愛情にあふれる横顔
女の子を授かった家庭の多くでは、出産前からは想像がつかない夫の変貌ぶりに意表をつかれることもたびたびあるかもしれません。
「子ども? 好きじゃない…」なんて口にしていたはずの夫が、今では娘にデレデレなんてことはよくある話。
本書でも無表情かつ塩対応がトレードマークの旦那さんが娘を持ち、意外な素顔をのぞかせる微笑ましい場面が描かれています。
『うちの夫の不器用な娘愛』より
娘からの「大好き」に思わず震える旦那さん。
その無垢な反応に「ピュアか!? 」 と、思わずツッコミを入れたくなりつつも、パパ目線の純粋な娘愛になんだか優しい気持ちに…。
しかも、普段はポーカーフェイスでクールにキメている旦那さんだからこそ、そのぎこちない行動がなんとも人間らしくて、父と娘の愛おしい親子関係に心くすぐられます。
そして何気ない日常でも娘愛がこぼれ落ちるこんな一コマが…
『うちの夫の不器用な娘愛』より
目をそらすと泣くから動けない…なんて、その娘愛、愛おしすぎます!
母親目線の子育ては、限られた時間のなかで、いかに効率よく行動するかばかりに気を取られてしまう面があるけれど、父親目線の子育ては多少不器用ではあっても、わが子への愛情のかけ方が実に贅沢。
ママにとっては、ちょっぴり羨ましいとさえ思うほどに…。
そんなパパに対して、ママもつい心の余裕を失くし「要領が悪い!」なんて辛辣な意見を口にしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、本書に描かれる旦那さんのけなげな姿をながめていると、普段とは別の角度でパパの頑張りを優しい眼差しで受け止めてあげたいな…なんてふんわりやさしい気持ちにもさせてくれるのです。