ピンチはチャンスってどう教える? 何度転んでも立ち上がれる子ども

目次

・運動会前の緊張マックスだった息子が手に取った1冊
・親が気づかない「子どものピンチ」
・親が言えない「一歩踏み込んだピンチをチャンスに変える言葉」
ピンチはチャンスってどう教える? 何度転んでも立ち上がれる子ども
「友だちとケンカしちゃった」
「宿題やってないよ…」
「かけっこでうまく走られるかな…緊張する」

子どもの頃を思い返すと、毎日がピンチの連続ではありませんでしたか? 大人になって振り返ると大したことではないと感じるのに、当時は冷や汗タラタラで、この世の終わりの心境だったことも。

きっと我が子も今、そう感じながら毎日を過ごしているのではないでしょうか? 「どうしよう」「もうダメだ…」と我が子が落ち込んでいた時に、ぴったりの一冊が『ピンチ!! それはチャンスだ!』(高橋書店)。

「こころのふしぎ なぜ?どうして?」(高橋書店)、「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(文響社)など、子ども目線のベストセラーを次々と出している文筆家、大野正人さんの新刊です。

文筆家 大野正人(おおの・まさと)さん プロフィール


1972年、東京都生まれ。累計270部を突破した「楽しく学べる」シリーズ(高橋書店)で、執筆、イラスト原案を担当。 同シリーズで一番の売上を誇り55万部を超えた『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(57万部)など、心を形にする著作を数多くもち、携わった書籍の累計は400万部以上になる。おもな著作に、絵本『夢はどうしてかなわないの?』『お金があればしあわせなの?』(汐文社)、『一日がしあわせになる朝ごはん』『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 』(文響社)などがある。



■運動会前の緊張マックスだった息子が手に取った1冊

まだ残暑厳しい、ある土曜日の朝。
この日が運動会本番という我が家の小5男子は、イベント時だけ超早起きになる「小学生男子のあるある」を発揮し、早々に準備万端整えて、お弁当の完成を待っていました。

いつもならゲームをやったりテレビを見たりして待つ息子が、この日は静かに本を読んでいたのです。それが、大野さんの『ピンチ‼︎ それはチャンスだ!』でした。

漫画やイラストが多用されて子どもも読みやすいこの本を、それまでにも息子はちらちらと見ていました。この朝、彼がじっくり読んでいたのは、「ピンチ17 きんちょうでガチガチ!」の章。
ピンチはチャンスってどう教える? 何度転んでも立ち上がれる子ども
ピアノの発表会でこれからステージに立つ女の子が、緊張でガチガチに。「どうしよう、どうしよう、誰か助けて!」という女の子が登場し、そういったピンチをチャンスに変える方法がわかりやすく紹介されているページでした。

人前に立つのが大の苦手な息子はきっと、運動会で「徒競走、転ばないかな」「ダンス、うまく踊れるかな」と不安や緊張の気持ちがふくらんでいたのでしょう。
いてもたってもいられず、平静を装いつつ無意識にこの本を手に取ったのかもしれません。

■親が気づかない「子どものピンチ」

この『ピンチ‼︎ それはチャンスだ!』は、親が読んで子どもに伝える子育てアドバイス本ではなく、読者対象はあくまでも子ども

すべての漢字に読み仮名がふられ、出てくるピンチは、毎日、園や学校で繰り広げられている「子どものあるある」シチュエーションばかりです。

例えば、「友だちとケンカしちゃった」や「おしっこ…もれそう!」、「へえこいてもうた!」、「キライな人がとなりの席!」などなど…。
ピンチはチャンスってどう教える? 何度転んでも立ち上がれる子ども
うちの息子がよく遭遇しているシチュエーションでいえば、「宿題わすれた!」や「テストの点が最悪」でしょうか…(苦笑)。

ピンチはチャンスってどう教える? 何度転んでも立ち上がれる子ども
大人になったら「あんな些細なことに、どうして悩んでいたんだろう」と笑い話になりますが、子どもの頃は「もうこの世の終わりだ…」くらいの気持ちでしたよね。

でも、この本で紹介されている子どもがピンチと感じるシチュエーションは、そんな「些細なこと」も拾い上げています。もしかしたら、親になってしまった私たちは見落としているかもしれないことです。

親の気づかないところで、我が子はピンチに押しつぶされそうになっているかもしれない。そんな気づきを与えてくれる本でもあります。


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