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泣いてばかりで寝てくれない!
生後2週間もすると、新生児の赤ちゃんがなかなか寝てくれない時があります。ママは慣れない子育てでへとへとなのに、昼だけでなく夜も赤ちゃんがなかなか寝てくれない。その状況に、どうして良いのかわからず、眠くて泣きたくなる人もいることでしょう。
これは新米ママが、最初に体験する子育ての試練かもしれません。どうしたら寝かしつけに成功するのでしょうか? 新生児が寝ないときの対策を考えてみました。
【監修】
赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子先生
小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。
著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。
二児の母。
■新生児が寝ない時ってどんな時?
赤ちゃんは言葉でコミュニケーションをとることができません。唯一、泣くことでママに不快な状態であることを伝えてきます。
新生児がぐずって寝ないのには、なんらかの原因があるようです。赤ちゃんだって、本当は寝たい…、だけど眠れない。と、ママに訴えているのかもしれません。
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▼授乳・ミルク後なのに寝ない
新生児の1日は、おなかいっぱいにおっぱいやミルクを飲んでは、うんちやおしっこをして、寝ることを繰り返します。こうして毎日すごい早さで成長しているのです。
授乳後は至福のひとときのはず…なのですが、泣いてばかりで寝てくれない時があります。原因のひとつには、ミルクといっしょに飲み込んだ空気が、おなかにたまり、ガスとなって圧迫しているのかもしれません。
▼ずっと抱っこしているのに寝ない
赤ちゃんはママの抱っこが大好き。ママにゆらゆらと抱っこされると、安心してスヤスヤと眠りにつきます。
しかし、毎回このようにうまくいくとは限りません。長時間抱っこして、やっと寝たと思い、そーっとベッドへ下ろしたとたんに泣き出し、もう一度最初からやり直し…なんて日もあります。
ママと同じように赤ちゃんにも、機嫌や体調の波はあります。その日によっていろいろあるのでしょう。
▼なぜか夜だけ寝ない
生まれたばかりの赤ちゃんは、生活リズムがまだ定まっていません。ですから昼と夜の違いもわかりませんし、区別もついていません。ですから、夜だから寝ないという、特別な理由はまだありません。昼と夜のリズムができてくるのは、生後3カ月ごろといわれています。
■新生児が寝ない6つの原因
赤ちゃんが眠ない原因とは何か考えてみましょう。
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▼原因1:気持ち悪くて泣いている
赤ちゃんは不快な状態であることをママに泣いて訴えます。赤ちゃんにとっては、これが唯一のコミュニケーション手段ですから、ママは泣いている原因を取り除いてあげる必要があります。
まず思いつくのは、おむつがぬれているということ。おしっこやうんちでおしりが汚れていたら大人だって気持ちが悪いですよね。それは赤ちゃんもいっしょ。きれないおむつに取り換えてあげましょう。
ほかには、ゲップが出ない、便秘でおなかが張っているなども考えられます。
不快な状態を取り除いてあげることで眠りにつくことがあります。
▼原因2:まだおなかが空いている
次に考えられるのは、おっぱいやミルクが足りていないということ。新生児はまだおっぱいをじょうずに吸うことができないため、ママへの刺激が足りず、母乳が十分に出ないことがあります。
授乳後なのに寝ないときは、ミルクを足してみましょう。母乳は出ている量がママにはわかりにくいことから、母乳が足りていないことがあります。
▼原因3:環境に慣れていない
ママのおなかの中から誕生してからまだ間もない新生児。おなかの中は刺激が少なく、安全なところでした。そんな世界とは違い、外には刺激がいっぱい。
大人には慣れて感じないことにも、赤ちゃんには強い刺激となっている場合があります。光や音、においや感触、赤ちゃんにとって心地よい環境かどうかを赤ちゃんの視点で見直してみましょう。
▼原因4:体調が悪い
鼻水や目やにが出ていたり、せきやくしゃみはしていませんか? このほかにも呼吸が荒い、体が熱いなど、いつもと違う様子がある場合、体調が悪くて寝られないのかもしれません。
さっきまでご機嫌だったから大丈夫! と放置せずにこまめに体調をチェックすることをおすすめします。新生児は、大人と違い様態が急変するものです。体調が悪くて寝れない場合があることを知っておきましょう。
▼原因5:興奮している
寝ないからといって必ずしも、ぐずって機嫌が悪いわけではありません。実は機嫌が良く、興奮していることが原因で、寝ないこともあります。
昼間の経験の刺激が強すぎた場合、夜も興奮状態が続き、なかなか眠りにつけないことがあります。大人だって、うれしいことがあった時、わくわくするような経験をした時、夜眠れなかったことがありますよね。それらと同じことが小さな赤ちゃんの世界にも起こっているようです。
▼原因6:理由なく寝ない時もある
赤ちゃんが寝ない理由の多くは解明されていないことがほとんどです。理由なく寝ない時もあります。人は基本的に、眠りにつくためには、昼間に程よい運動や刺激が必要です。これは赤ちゃんにも通じることかもしれません。
ママが歌を歌いながら赤ちゃんの体をさする、手遊び歌などで遊びの相手をすることをおすすめします。程よい刺激が運動となり、夜ぐっすり寝てくれるようになるでしょう。