【医師監修】新生児なのに寝ない! 赤ちゃんが寝ない原因と対策
■新生児が寝ない時にやってみたい5つの対策
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▼対策1:気持ちの悪い原因を全て取り除く
赤ちゃんにとって気持ちが悪い原因を全て取り除いてあげましょう。これはひとつひとつ試してみるしかありません。おむつを取り換えてみたり、汗をかいて暑がっていたら肌着を調節する、便秘をしていたら、赤ちゃんのおなかに手をあて、のの字を書くようにマッサージしてあげるなど、心地よい状態になるようにしてあげてください。
そのほかには、あせもや湿疹、アトピー性皮膚炎など、肌のかゆみが原因ということもあります。体の状態をよく観察し、必要であれば病院を受診し、治療薬を塗るなどのケアをしましょう。
▼対策2:環境を変えてみる
長い時間抱っこをしてるのに、どうしても寝てくれない! そんな時は、寝かしつけの環境を変えてみましょう。
お天気が良い日であれば外に出て、お庭や家の近所を散歩するのも良いですし、思いきって車でドライブも良いでしょう。車の揺れを心地よく感じて、赤ちゃんが寝てくれることもあります。
ママにとっても良い気分転換になることでしょう。
▼対策3:添い寝する
赤ちゃんの体をトントントンとリズムよく指先でたたいてみたり、背中をやさしくさすりながら添い寝をしてみましょう。気持ち良くなった赤ちゃんの呼吸が次第に深くなり、うとうととしてくることがあります。
ママの呼吸や鼓動のリズムがおなかの中にいたころの環境と近い刺激となり、心地よく眠りにつく子もいます。
▼対策4:抱き方を変えてみる
抱っこは縦抱きが好きな子もいれば、横抱きが落ち着く子もいるなど、その子によって好みが違います。しばらく抱っこでゆらゆらしても寝ない場合は、抱き方をいろいろ変えてみましょう。
また、ママの体がつらくならないような工夫も必要です。汗ばむ日には腕にガーゼを巻いてみたり、ママがラクな態勢でいられるように、腰や腕にクッションを挟むなどすると良いでしょう。時にはゆりかごやゆらゆらと揺れるベッドなども使ってみましょう。
対策5:寝かしつける人がリラックスできるようにする
考えられる不快な原因はすべて確認したけれど、寝てくれない…という日もあるでしょう。不安になったりイライラしたりするママの気持ちもわかります。でも、そんなママの気持ちが赤ちゃんに伝わっては、どちらもつらくなってしまいます。
ですから気長にゆったりとした気持ちで向き合いましょう。ママの気持ちが穏やかになると、赤ちゃんがうとうととし始め、気づいたら寝ていたということもあるものです。
■まとめ
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なぜ赤ちゃんが寝ないのかは赤ちゃんにしかわかりません。紹介した対策は、あくまでも赤ちゃんの気持ちを推測したものでしかありません。
しかし、これらは子育てを経験したうえで、有効だったことばかりです。新米ママは赤ちゃんとのコミュニケーションが始まったばかりなので、お互いに理解できないことも多いでしょう。
でも、いっしょに過ごす時間が長くなってくると、赤ちゃんからのサインもわかるようになり、上手に不快を取り除いてあげられるようにもなってきます。まずはひとつひとつ試してみてください。
いろいろ試していくうちに赤ちゃんとの息も合うようになっていきます。
参考資料:
・厚生労働省『お母さんと子どものコミュニケーションのために』
・『広辞苑』(岩波書店)
・『はじめての妊娠・出産 最新版』(ベネッセコーポレーション)
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