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「『何となく気持ち悪いな…』と思っていたら、実は妊娠だった」という先輩ママの話を聞いたことはありませんか。
実際、何となくの体調不良から妊娠が発覚したという人も多いようです。そこで今回は、「妊娠の超初期はどんな症状があらわれるのか」を詳しくみていきたいと思います。
【監修】
成城松村クリニック院長 松村圭子先生
婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。
著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。
■妊娠超初期は「なんとなく気持ち悪い」もの?
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妊娠超初期はいつくらい?
「妊娠超初期」と呼ばれる時期はいつごろまでなのでしょうか。一般的には、妊娠超初期とは「妊娠1カ月の0週(妊娠前の最終生理開始日)から3週ころまで」をさしています。
この時期は、妊娠検査薬を試しても正しい反応が出ないのですが、自分の体調の変化をひしひしと感じている人は少なくありません。そして、これから妊娠を希望するならば、この超初期の過ごし方はとても重要になってくるのです。
妊娠初期とは
「妊娠初期」とは妊娠1~4カ月ごろをさします。妊娠週数の数え方は、「妊娠前の最後の生理開始日」を「妊娠0週0日(0w0d)」として計算します。「7日間で1週」として数え、「4週で1カ月」としてカウントしていくのです。
生理がこなくて、ようやく「妊娠かも」と気づいたときは、すでに妊娠5週になっていた、というケースも珍しくありません。
「なんとなく気持ち悪い」かどうかは人による
妊娠超初期は風邪のひき始めのような体調不良や「何となく気持ち悪い、ムカムカする」などを感じる人もいます。しかし症状は個人によって大きく異なり、自覚症状が全くなく、妊娠に気付かないでしばらく過ごす人も多いでしょう。
また、妊娠超初期の症状は生理前の症状と似ている部分もあり、区別がつかないケースもあります。
■妊娠超初期に起こる可能性のある6つの症状
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妊娠超初期に起こりうる症状1: 微熱、熱っぽく感じる
妊娠超初期は「微熱があるように」感じやすいです。それは、体温が高温期に入るためです。女性の基礎体温は通常、低温期と高温期の2つに分かれます。排卵を境に基礎体温が低温期から高温期に移行するため、妊娠超初期は熱が出ているように感じてしまうのです。
妊娠超初期に起こりうる症状2: おりものに変化がある
妊娠するとおりものが増加する場合があります。これは妊娠中は女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が増えるため、おりものの量に変化が生じてくるのです。
また妊娠が進んでいくと、おりものの状態はサラッとした水のように変化していきます。
妊娠超初期に起こりうる症状3: 軽いはき気や気持ち悪さがある
ムカムカする気持ち悪さやはき気は「つわり」と言って、妊娠兆候のひとつです。個人差はありますが、通常は妊娠5~6週ころに始まりますが、超初期に感じる人もいるようです。
だんだんと症状が強くなっていき、妊娠8~10週ころが一番つらい時期となるかもしれません。その後だんだん軽減し、12週ころには症状が落ち着いてくる傾向です。
妊娠超初期に起こりうる症状4: 眠気やだるさがある
妊娠時にどんどん増える女性ホルモン「プロゲステロン」の影響で、妊娠初期はとにかく眠くなりやすいです。そのうえ疲れやすく、だるさを感じやすいので、最初はこの症状に戸惑ってしまう人は多いでしょう。
妊娠超初期に起こりうる症状5: 胸が張る
妊娠すると、急に胸が張ってきたり、乳首が服に触れるだけで痛く感じます。また乳輪が黒っぽくなってくる人もいます。これは妊娠により女性ホルモンが増加した影響と考えられます。
妊娠超初期に起こりうる症状6: 頭痛・腹痛
頭痛は主に、ホルモンの変化や心身のストレス、疲労、緊張などにより起こる人が多いようです。とくに、妊娠への不安が強い人は「緊張型頭痛」を起こす可能性があります。
参考サイト:
とくしまはぐくみネット「妊娠初期の初めての妊娠」