■夫婦で恋心を持ち続けるコツはなに?
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毎日顔を合わせて、お互いの悪いところも見えてきてしまう夫婦関係。そんななかで、何年も何十年もの間恋心を持ち続けるのは、なかなか難しいことのように思えます。
恋心を維持するコツとは一体何なのでしょうか。
「結婚して16年たちましたが、子どもが学校に行っている間に2人で出かけます。いまも『好き』の感情はかなりあります」(埼玉県 30代女性)
「男女として成り立つように、お互いにオシャレに気を配ったりとか気をつけています」(佐賀県 30代女性)
「人間なので不満などはありますが、言葉は『言霊』。発言には気をつけて、相談やアドバイスをお互いにしています」(神奈川県 40代女性)
「恋心がまったくなくなってしまうのは寂しいので、2人で出かけることをデートと呼んだり、ごくたまに腕を組んだり、普段から名前で呼び合ったりしています」(茨城県 40代女性)
子どもが生まれると、夫婦でゆっくり過ごす時間というのは激減してしまいますよね。筆者の家では、夫と会話をしようとすると、かなり高めの確率で「ねぇねぇ……」と子どもが割り込んできます。夫婦で会話する時間が減ってしまったために、大事なことを相談できないまま、日々が過ぎ去っていくこともあるような状況です。
もちろん、子どもの存在は夫婦にとって一番の宝物であることに違いはありませんが、努力しなければ夫婦で過ごす時間は作れないのだなと日々実感しています。
■夫婦間に恋心は必要か?
ここまで、結婚後の恋心について考えてきましたが、そもそも、
夫婦間に恋心って必要なのでしょうか? パパやママたちが、夫婦の関係をどうとらえているのか、アンケートの答えから読み解いてみたいと思います。
▼夫婦関係その1、空気のような存在
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「結婚して20年たち子どもも大きくなり、空気のような存在になっていますが、ふたりの時はよく話をするし、この人だからいろんな話ができるんだなと思うと、まだ恋心もあると思っています」(神奈川県 50代男性)
「頼りにしている部分はあるので、いないと困るし、夫婦だからこその精神的な安らぎもストレスも両方あります」(神奈川県 30代女性)
▼夫婦関係その2、一番の親友や同志
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「恋人というより、相棒に近い気がします。運命共同体で一番の親友かなぁ。いろいろ大変なことも、腹が立つこともあるけど、なんだかんだ幸せです」(愛媛県 40代女性)
「お互いいて当たり前の存在。分かり合えている分、一から十までの説明もおうかがいも必要なし。一番しっくり来るのは『同志』ですかね。たくさんの喜びも悲しみも試練も、ともに乗り越え歩んできた! 恋心より上の存在です」(神奈川県 40代女性)
▼夫婦関係その3、恋心よりも信頼関係
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「恋は愛になって信頼になりました。信頼は恋より強い」(東京都 40代女性)
「恋というよりは、信頼という言葉が近いように思います。
夫、妻、父、母……すべてを担うのに、相手に恋しているだけではこなせないと思います」(愛媛県 40代女性)
▼夫婦関係その4、どんなときも自分の味方
「友だちのような、息子のような、戦友とでもいった感じですかね。どんなときも味方でいてくれるので、心強い存在です」(滋賀県 30代女性)
「結婚生活が長くなってきた今では、何でも相談できていつでも味方になってくれて、頼りになる大切な存在です」(茨城県 40代女性)
▼夫婦関係その4、人生最高のパートナー
「恋心というより、人生の最高のパートナーという思いです」(三重県 50代男性)
恋心を持つ、持たないにかかわらず、夫婦の関係はさまざまで、一言では表せないことがよくわかります。出会ってからいっしょに生きていこうと決めて、歩みをともにするパートナーだからこそ、深く知り合うう中でお互いにイヤな部分が見えてくることもあるかもしれません。
しかし、子どもがいる夫婦にとっては、その子をいっしょに育てていく仲間であることに間違いはありませんよね。そのなかで、空気であったり、親友や同志であったりと、新たな境地に入る夫婦も多くいるようですね。
きっと、夫婦の関係に正解はないでしょう。恋心があって胸をときめかせ続ける関係や、深い信頼に変わっていく関係、パートナーとして淡々と役割をこなす関係、どれもお互いが納得して決めた形であれば、それがその夫婦にとっての最良だと言えるのかもしれません。