連載記事:子どもの「病気・けが」教えて!ドクター
【医師監修】赤ちゃんが発熱! 病院行く目安とおうちケア【子どもの「病気・けが」教えて!ドクター 第1回】
■発熱したときの対処方法
発熱の原因の大半は風邪などの感染症で、熱が出ているのは体が病原体と戦っている証拠。慌てて熱を下げる必要はありません。
ただ、熱が出て苦しそうな場合は、次のような対処法で、快適に過ごせるように
こまめに温度調節してあげましょう。
▼熱で苦しそうなときの対処法
●汗を拭く
●薄着にする
●ぬれタオルで冷やす
また、体を冷やす場合は次の場所を中心に冷やしてあげるのが効果的です。
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』
ただ、もし手足が冷たくなっていたら、冷やさず保温をすることも大切です。
▼熱が出たときのおうちでできるケア
●体温をこまめに測って、熱の経過を確認する
●こまめに水分補給する
※授乳中は母乳やミルクで大丈夫です。あえて飲んだことのないイオン飲料を慌てて与える必要はありません。
※離乳食以降の子は経口補水液や乳幼児用のイオン飲料、お茶や湯冷ましなどで水分補給を行ってください。
おうちでできるケアの基本は、
こまめな温度調節と水分補給。その都度、子どもの様子をこまめにみて、温度調節してあげましょう。
■こんなときはすぐ受診!
では、発熱したらどんなタイミングで受診すべきなのでしょうか。病院に連れて行く目安については、次の項目を基準にするとよさそうです。
▼受診の目安:すぐに受診した方がよいとき
●生後3ヶ月までの赤ちゃん
●ぐったりしていて顔色が悪い
●呼びかけてもぼんやりしている(眠ってばかりいる)
●何度もおう吐する
●水分がとれず、半日以上尿が出ない
●初めてけいれんした
発熱したとき、上記のような場合にはすぐに受診してください。
発熱は、風邪、肺炎、胃腸炎など、さまざまな病気の症状の一部として現れます。発熱以外にほかの症状がないか観察が必要です。
▼受診の目安:診療時間内に受診すればよいとき
●元気でも発熱が3~4日以上続いている
比較的元気で水分が取れていれば、熱が出ていても慌てず夜間や緊急に受診する必要はありません。ただ何日も熱が続く場合には、受診が必要です。