産んでおけば良かった…という後悔をしたくない! 貧乏生活の中のハンパない幸せを描いた【おひとりさま母さん】
■衝撃のシングルマザーになった理由…!
そして、七尾さんがシングルマザーとなった経緯が描かれる『おひとりさま出産』も…すごいんです!
描かれているのは、年収200万円以下、独身、アラフォーという状態で「1人で」出産に挑んだ実話です。
借金もあり
子育てパートナーとしては不安しかない男性と付き合っていた七尾さん…でも、どうしても子どもが欲しかった七尾さんはシングルマザーとして産むことを決意するのです!
が…こんな衝撃作、そうそう目にしません。でも、そこはやはり七尾さんの漫画家としてのすごさ。めっちゃ笑えて、めっちゃ泣けて、ジーンと感動しちゃうんです。
出産、育児のサバイバルライフ
『おひとりさま出産』『おひとりさま母さん』
仕事、家庭、育児、出産……人それぞれいろんな選択がありますが、どれが正解で、どれが間違いなのかということではないことに気づかされます。
数々ある
人生の岐路で何かを「主体的に選ぶ」権利があるということ自体が、とても素晴らしいことで、それを実践している七尾さんのエネルギーに圧倒されました。また、シングルマザーの育児という大変な毎日が描かれますが、その中で子どもと過ごすことに七尾さんがハンパない幸せを感じていることも伝わってきます。
「おひとりさま母さん1」より
「おひとりさま母さん1」より
この先、女性の社会進出がさらに進むと、結婚しないままの出産を選ぶ女性も増えていくでしょうし
家族の形や価値観もどんどん変化していくでしょうし、これまでの「結婚」というシステムに縛られない女性たちも増えていくでしょう。
その、令和の社会におとずれた家族観、女性観の大きな変化を、七尾さんはイチ早く実践しているともいえると思いました。
漫画を読むと、「人生なんとかなる」という七尾先生の生き方を応援したくなるようでいて、読み終わると実はこちらが応援されているような気持ちになりました。
ほのぼの育児漫画とは、ちょっと‥いやだいぶ違った作品です。七尾さんが選んだ道は、一般的な「幸せの形」ではなかったけれど、「子育ての幸せ」は同じです。是非、読んでみてほしいです…!
■七尾ゆずさんからのスペシャルメッセージ!
七尾ゆずさんよりスペシャルメッセージをいただきました!
出産を決意したのは38歳。年収200万円以下、漫画では大した稼ぎもなく深夜バイトをしていた時期でした。目の前に迫る出産のタイムリミットが怖くてたまらない毎日。
付き合っていた相手との結婚を考える事もできず「一人で育てるから子どもを作って下さい」と頼んだのが始まりでした。「子どもは何があっても幸せにする」そう決意した時からお話は始まります。
ミライにはたくさんのことを教えてもらいました。かわいいってウキウキするでしょ。人の肌ってこんなにあったかいのよ。愛されるってこんなに心が満たされるのよ。 娘のミライに出会わなければ、こんな事も気づかずに私の人生は終わっていたと思います。
今になると、何故あんなに子どもが欲しかったのかが分かる気がします。
恋愛は人並みにできなかったけど、子どもを愛する心だけは育っていたからなんだなぁと。 子どもは両親の愛情に包まれて育つのが一番の幸せだと思います。でも
シングルマザーでも幸せにできる…いや、男がいない方が幸せになれる事もある!
今もおひとりさま子育てはてんやわんやです。でもずっと1人で生きてきたからこそ今の幸せが身に沁みます。自分の信じた道を選択した事で人生が大きく動き出しました。誰かのために頑張れる。それってなんてありがたい。
そんなハンパない幸せ噛み締めて奮闘するナナオとミライの物語。
是非ご一読いただければと思います。
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