コミックエッセイ:こどもと見つけた小さな発見日誌
心待ちにしていたヒナの誕生…! 毎年、この時期になると思い出す「ツバメの巣」の話【こどもと見つけた小さな発見日誌 Vol.22】
■親鳥は卵を残して去ってしまった
しかし、親鳥は巣に戻らず、近くの戸袋の上にまた 卵を産みました。
金属製の冷たい戸袋の上でヒナがかえる様子はなく、
数日後、親鳥は卵を残して去ってしまいました。
卵を埋める作業などは長男に隠れて行い、ツバメがいなくなったことはごまかしたりした方が、よかったのかもしれません。
ですが、本人が毎日気にかけていたので、
「卵はもうヒナにはならない」ということをなんとなくでも理解し区切りをつけてほしくて、この時は一緒に埋めてお花を置きました。
そのことを長男がどう思ったかはわかりませんが、その後、何度か「卵おっこちちゃったんだよね」と話していて、
いまでもなんとなく覚えているそうです。
近年、ツバメを害鳥として除去する話を聞きますし、私も生活の都合で生き物を除去することがあります。
それなのに、ツバメの卵のことを残念に思うのは何か矛盾があるようにも感じます。
しかし、毎日、見守っていた命が突然いなくなってしまった、この一連の出来事は強く印象に残り、毎年ツバメの時期になると、
長男と埋めたこのツバメの卵のことを思い出します。
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