コミックエッセイ:親に整形させられた私が、母になる
「あんたは昔から育てにくかった」…傷ついた私に母が放った衝撃の言葉【親に整形させられた私が、母になる Vol.22】
■私が母にかけた苦労とは…?
普段は母の日に実家に帰ることができないので、宅配便でプレゼントを送っていました。
でも、大学4年のとき母校で1ヶ月の教育実習のため5月に実家に戻っていました。だからその年の母の日は、プレゼントを手渡しすることができたのです。
私は、少し張り切って、母のためにテディベアのストラップを手作りしました。
そのとき、母はとても感謝してくれて、携帯への付け方が分からないというので、私がストラップを付けてあげたのです。
そんな、私にとっては思い入れのあるストラップだった…
しかし母にとっては『いとこを褒めるためなら、
娘は蔑ろにして構わない』程度のものでした。
私は母とのあまりの考え方の乖離(かいり)に、とてもショックを受けました
日本の文化で、『謙遜の文化』があるのはもちろん分かります。
人前で自分の子を褒めるのを控えるというのもわかります。
ただ、
大きな嘘をついてまで自分の子を貶めて、他人に良い顔をする…それが私には理解できませんでした。
そして母にとってはおそらく大きな嘘ではなく、ほんのささいな嘘なのです。
母は、身内よりも他者からの評判に比重を置き、世間体や周りからの評価をとても大切にしている人。
そのために
身内は犠牲になるのは当然、という考え方です。
それが悪いと言いたいわけではありません。
周りからの評判は生きていく上で大切なものだと思います。
そして生きていく上で「何に比重を置くか」は人それぞれ異なるでしょうし、きっとそのどれもが正しいのだろうと思います。
ただ、
母の正しさと私の正しさとでは、大きなズレがありました。
※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
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