連載記事:子どもの「病気・けが」教えて!ドクター
【医師監修】虫刺されは小さい子ほど要注意! 虫よけ剤、かゆみ止めの正しい対処法【子どもの「病気・けが」教えて!ドクター 第4回】
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』(KADOKAWA)
夏には、親子で公園にお出かけしたり、キャンプを楽しんでいる人もいるでしょう。そんな屋外での活動で心配なのが、虫刺され。夏は虫の活動が活発になるため、とくに注意が必要です。
今回は子どもが虫に刺されないための予防のポイントや、応急処置の方法について、書籍
『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』からご紹介します。
■小さい子どもほど虫刺されで強い反応が!
虫刺されは、
2歳から6歳の子どもに多く、虫の種類は蚊やブヨ、ダニ、ハチ、ムカデなどが多いです。子どもは
大人より症状が強く、長引きやすいのが特徴です。
例えば蚊に刺されると、小さい子どもほど
強い反応が出ます。一方、ハチやムカデは刺されると抗体ができ、次に刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、注意が必要です。
■虫に刺されないための予防法は?
虫に刺されないためには、
虫よけをすること、
清潔にすること、
服装を工夫することが大切です。
▼虫よけ剤の選び方
子どもに使う虫よけグッズは、その成分にも注意が必要です。虫よけに効果がある
「ディート」か「イカリジン」が含まれているものを選びましょう。ディートとイカリジンはそれぞれに特徴があり、選び方にも工夫が必要です。
【虫よけグッズの特徴】
●ディート
・年齢制限あり(6カ月未満は使用不可)
・6カ月〜2歳未満は1日1回
・2歳〜12歳未満は1日1回〜3回
・30%濃度のものは6〜8時間有効
●イカリジン
・年齢制限なし
・塗る回数に制限なし
・イカリジン15%濃度のものは6〜8時間有効
薬や日焼け止めを塗る場合には、先に塗ってからその上に虫よけを塗りましょう。
▼虫刺されを悪化させないために
虫刺されを悪化させないためには、
清潔にすることが大切です。
汗は虫刺されの症状を悪化させてしまうため、こまめに拭き取り、シャワーを浴びましょう。そして、刺された部分をかきこわしてしまうと、症状がひどくなったり、とびひの原因になったりしてしまいます。こまめに爪を切り、清潔に保ちましょう。
▼虫に刺されにくい服装とは
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』(KADOKAWA)
服装も大切な予防のポイントです。
【虫に刺されにくい服、刺されやすい服】
【OK】
・白っぽい服
・トップスをズボンの中にいれる
・薄手の長袖シャツなどを着て手足を出さない
【NG】
・花模様や黒い服
・手足を出す
暑い時期は、半袖やサンダルで出歩くことが増えますが、虫刺されの予防には、薄手のシャツを着たり靴下を履いたりして、
手足を露出しないことが重要です。