コミックエッセイ:四方向へ散らないで
双子の入院が決まり、「完全に付き添い」か「預けて面会」の選択を迫られ困った話【四方向へ散らないで Vol.19】
■解決の糸口をつかみたくて、一生懸命に訴えたところ!?
「お母さんもしかして家誰もいてはらへんの?」と…。
その言葉にうなずき、もう一度全部の事情を話しました。
どうにか解決の糸口をつかみたくて必死になり、めちゃくちゃ一生懸命、同じことを何度も繰り返して訴えていたと思います。
すると、うんうん。と聞いていた看護師さんが「分かった。待っててね」とその場を離れ、少ししてから先生を含めた数人で戻ってきてこう言ったんです。
「今日、面会時間ギリギリまでいてもらって、明日朝8時までに戻ってきてもらえるなら、今回のみ例外で双子ちゃんを病棟で見るよ」
もう本当に後光が差していました。
何度も何度も「ありがとうございます」と頭を下げる私に「双子ちゃんまだ小さいしこっちとしてもお母さんに付き添ってもらえる方がいいから」と笑うその看護師さんの顔はきっと忘れません。
帰り際、泣き叫ぶ双子と離れるのはつらかったですが、旦那も急いで仕事を切り上げて早朝には戻ってきてくれたので、上2人が不安な思いをすることなく、次の日から双子に無事、付き添うことができました。
あの時の看護師さんをはじめとする病院スタッフの方々には、3年たったいまも感謝の気持ちでいっぱいです。
次回は、いろいろと驚くこともあった双子がそろって入院した話の続きと、そのとき必須だった物などをまとめてみたいと思います。
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