連載記事:パパママの本音調査
「夫に不満を言わなくなった」コロナ禍の夫婦の変化とその裏に隠された本音【パパママの本音調査】 Vol.370
■コロナ禍で「仲がさらに深まった」1割の思い
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アンケートによると、約1割の人たちは、コロナ禍において夫婦仲がよくなったと回答しています。どのような経緯で、夫婦の関係がよくなっていったのでしょうか。
「普段から仲は良いですが、さらに深まった気はします。こんな時だからいつもより気を遣い思いやり、感謝し支え合うのが夫婦だと思います」(北海道 30代女性)
「普段夫は家にいないので、子育てや家事の大変さを知ってもらい、理解と協力してもらえるようになりました。また、子どもの話題が増えました」(東京都 30代女性)
「私の出社日数が減り、嫁も仕事が休業状態。子どももずっと家にいました。家族で平日の昼間に自宅バーベキューをしたり、料理をしたり、ダラダラしたり、家族の会話も今までの比にならないほど増えました」(千葉県 40代男性)
「コロナで部屋が片付けられ、心が穏やかになったような気がします。なのでけんかも減ったかな! 反対に子どもとぶつかる事が多くなり、愚痴を聞いてもらって感謝です」(神奈川県 50代女性)
「もともと仲良しですが、長期間一緒に顔を合わせてても大丈夫ということがわかり、老後も楽しみになりました」(神奈川県 30代女性)
新型コロナウイルスの流行によって、テレワークが始まったり、仕事が休業になったりした人も多いですよね。
その影響で家族での時間が増え、家族仲がそれまでよりもよくなったというコメントが寄せられていました。
筆者自身も普段は夫の帰りが遅く、夕飯はいつも別々に食べていたのですが、夫がテレワークになってから毎日一緒に食べられるようになりました。それによって家族での会話が増えて、家族仲もグッと深まったように感じています。
■「イライラはコロナのせい!」夫婦仲が悪化した人も
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一方で、全体の約8%の人は、コロナ禍で「夫婦仲が悪くなった」と回答しています。
「在宅ワークが多くなり、子どものことで話す機会が増えてお互いの意見がかみ合わず、イライラが止まらない。けんかもほとんどなかったのに、多分これはコロナのせい!」(広島県 50代女性)
「ウイルスに対する危機感が私とは違い、『甘い』と感じました。必要以上に言い合いしてもお互いのためにはならないのでやめましたが、パートナーからうつされたら大げんかになりそうです」(宮城県 30代女性)
「表向きは変わらないけど、コロナで外出自粛要請の時に平気で毎週朝から夕方まで遊びに行ってた主人とは、後々一緒にはいられないと心に決めてます」(千葉県 50代女性)
「余計な食費やら電気代がかかると小言を言われて、基本的に邪魔者扱いです。会社に行っている方がいいですね」(神奈川県 40代男性)
今回、社会全体でもウイルスへの危機感は大きく異なっていることを認識した人が多かったのではないでしょうか。
それは家庭内でも同様のことが起こったことは想像に難くありません。しかしウイルスへの危機感の違いは、感染症の流行がなければ、なかなか価値観の違いとしては認識しにくいことですよね。
しかし、この状況で意識せざるを得ない上に、万が一感染したら健康上大きなリスクがあるため、
夫婦仲に大きな危機をもらしてしまうのかもしれません。