コミックエッセイ:猫の手貸して~育児絵日記~
泣かないことが強さじゃない。子どもに涙を見せなかった母が教えてくれたこと【猫の手貸して~育児絵日記~ Vol.24】
時は流れ、私が大学生になった頃。
その頃までずっと親には泣くところは見せずにいたのですが、実家に帰省中に机に頭をぶつけました。
その場に両親ともいたのですが、頭を打って悶える我が子を見て2人して「泣け泣け」とはやし立てるのです。なんなんだこの夫婦はと思いながら、私は痛いやら悔しいやら恥ずかしいやらで堪えきれず泣きました。
何年も親の前で涙を見せないようにしてきたのに、こんなくだらないことで泣きました。そしてそれを見て、両親は笑いました。
あぁ、大人でも、親の前でも、泣いていいのかと思うと同時に、祖父が亡くなるよりもっと昔の、私がずっと小さかった頃のこと思い出しました。