コミックエッセイ:パニックにゃんこ
発作は妖怪に血を吸われているような感覚…/パニック障害との闘い【パニックにゃんこ Vol.10】
車に乗ろうとすると、急に視界がぐるんと回るような、ほわほわっとした感覚に…!!
頭の中がほわほわクラクラっとするけど、決して気分が悪いわけでもない…
でもなんだろうコレ!?
さっきの頓服の影響なんだろうけど、こんな感じで大丈夫なの…??
初めての感覚に急に不安になってしまいました。
もちろんそれは先ほどの頓服オサカナパワーの効果だったのですが、初めて体験したものでつい焦ってしまいました。
このほわほわっとした感じで不安を感じにくくなり、発作が出そうなときに飲むと効果があると言われました。
ちなみにこのオサカナパワーは抗不安薬の中で相当弱い分類にあたるようで、弱いものなのにこの体感…!他のものはどれくらい効果があるのだろう…とふと気になってしまいました。
私はお酒が飲めない体質で、お酒に楽しく酔う感覚は分かりませんが、気持ちよく酔っぱらったらこんな感じなのかな…?と思いました。
個人差があるようですが、初めての抗不安薬を飲んだ私の感覚です。
いやもう、当時の私からしたらパニックの発作はもう妖怪!
何か見えないモンスターに血液を吸い取られて、殺されるのではないかというイメージでした。
もちろん体験をしていないタマオくんからしたら「急に訪れる体調不良」ということで納得してもらいましたが、このモンスターに襲われる恐怖は体験した人しか分からないと思います…。
とにかくあいつが来る…!と思うと怖くてたまりません…。
でもこれだけ遠回りしてやっとたどり着いたパニック障害との闘い!
頑張って討伐しようという目的ができて、少し前向きになりました。
当時20代後半で新婚だった私。
そして今から精神薬という薬を飲み始める私。
自分なりに色々考えて、また女神先生に相談しようと心に決めました。
次回に続く
『パニック障害とは』
理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。
本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。