コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
念願の入学式で、娘がまさかの行方不明に…反省ばかりの「ドタバタ失踪事件」【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.15】
■幸せムードの中、わが家は必死の捜索
娘の靴がない。
つまり…もう学校の外?
まずい。
夫と息子はここにいる。つまり、家には誰もいない。
登下校ルートの確認は何度かしているものの、いつも私と息子が一緒。
娘ひとりの帰路は初めてです。
あかん!!
事態に気付いた夫も、一気に顔を真っ青にし、二手に分かれ、走って校庭を出ました。
みな幸せムードいっぱいの中、顔が真っ青な夫と私。
よく寄り道していた公園に顔を出すも、娘の姿はありません。
ごめん。
出入り口の前で待っていたはずなのに、娘が出てくるのに気づけなかった。
息子に気を取られてしまった一瞬で、すれ違ってしまったのかも…。
久しぶりに着たフォーマル着をたくし上げながら、走っていると…
夫が娘を発見。大声をあげて、必死に走っています。急いで私も合流しました。
娘は、私たちの姿を見た瞬間、泣き崩れました。
なんとか、ちゃんと家には向かっていた娘。
ですが、周りが家族と合流する中で、ひとりぼっちになってしまった不安でいっぱいだったのだと思います。
夫も私も半泣きで、娘に何度も謝りました。
げた箱前の出入り口で待っていたものの、夫と息子の出現でその場を動いてしまったのは事実。
そして何より、娘も私も、久しぶりの人混みに圧倒されてしまった部分もあります。
見事にすれ違い、起きてしまった娘失踪事件。
この時の焦りと不安は、今、思い出しても身の毛がよだつほどです。
この経験により、娘には子ども用のGPSを購入。
それを持たせることで、たまの寄り道にも動揺せずにいられます。