連載記事:ママのうっぷん広場
夫婦喧嘩の実情とその乗り越え方 家事育児の分担や方針の違いで大喧嘩勃発! (後編)【ママのうっぷん広場 Vol.22】
イラスト:おにぎり2525
家事や育児の分担に、育児方針の違いなど、さまざまな理由で起きてしまう夫婦喧嘩。前回は、夫婦喧嘩の原因について、アンケートを元にみてきました。今回は、喧嘩しない夫婦の実情や、夫婦喧嘩の必要性について考えてみたいと思います。
■喧嘩をしない夫婦もいる?
寄せられたアンケートには、「夫婦喧嘩をしない」というコメントもみられました。
「最近喧嘩してない! 7年位前に、私が八つ当たりしたのですが、見事スルーされ喧嘩にならず。平和ですみません!」
「喧嘩はしません。いろいろなことを諦めています」
「喧嘩にはなりません。夫は言いたいことを遠慮なく言ってきます。
言い返すとさらにひどく言われてしまうので、黙っています。言い返したこともあるのですが、よけいに 逆上するのでやはり
黙っているのがベストみたいです」
喧嘩しないのも、仲がいいからという理由と、我慢しているからという理由の2種類があるようです。夫婦仲が円満で、喧嘩にならないという夫婦は理想的に思えます。ただ、どちらかが諦めの気持ちから我慢している場合は、果たして喧嘩をしなければいいのかと、疑問を感じずにはいられません。
■喧嘩の解決のために大切なのは「話し合い」
イラスト:おにぎり2525
喧嘩をなくしたり、減らしたりするために、多くの人から寄せられたのは
「話し合いや情報共有をして解決している」という声でした
「子ども4人にも恵まれ、仕事も忙しく、お互いを思いやれない時期があり
ストレスをぶつけ合うせいで毎日大喧嘩。離婚寸前までいきました。お互いに冷静になってどこがダメだったか、直さないといけないかを正直に話し、離婚を乗り切りました。そして、今までよりも2人きりで出掛ける時間を増やしました。
それ以来、距離が縮まり、
より一層仲が深まった気がします」
「旦那の稼ぎが悪い時期があり、努力もしなかったので喧嘩した 。家事育児は私担当なのに、私よりも稼ぎが少なかった。きちんと話し合ったら家事育児もやるようになり、年収もあがった」
「話し合いって大切だなと思います。 職場恋愛で、オープンに話ができ、相手の事をよく分かって結婚したつもりでした。 結婚すると、お金や健康、仕事のバランス、子どもの事。細かいなって思う様な事から、難しいテーマを深く掘り下げて話し合わなくてはならない事も増えていきますね。言いたくない事でも言わなくては伝わらない」
「カレンダーにみんなの予定を書かないといけないルールがあるんだけど、予定を入れると子どもをみてくれるから助かった。お互いのスケジュールがわかったほうがストレスなく、暮らしやすいです」
おそらく、多くの夫婦喧嘩は、コミュニケーション不足から起きているのではないかと思います。
長く一緒にいると、つい「言わなくてもわかるのではないか」と思ってしまいますが、伝えることをやめたら、自分の気持ちはなかなか相手には伝わりませんよね。
またスケジュール管理についても、きちんと共有することで、行き違いを防ぐことができるというコメントも寄せられていました。実際に筆者も数年前からアプリの共有カレンダーを使用していますが、使用前に比べて予定の共有がスムーズで、スケジュールの把握についてのストレスがなくなりました。話し合ったり直接コミュニケーションをとる時間が取れない場合には、便利なツールを用いることで解決できるかもしれません。