コミックエッセイ:ドイツDE親バカ絵日記
子ども用遊園地で、息子の”イヤイヤ”が発動!見知らぬママさんに救われた話【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.41】
ウーマンエキサイトの皆さん、こんばんは!ドイツ在住の主婦、ぱん田ぱん太です。
皆さんはお子さんとの休日、どうやって過ごしていますか? ドイツではコロナ対策により一時閉鎖していた子ども向けの施設も開放され、ようやく外出先の選択肢が増えてきました!
そんな中、今回の休日で息子と訪れた場所はここです。
遊園地と言っても絶叫マシンなどはなく、幼児~10歳くらいの子どもたちが楽しめる乗り物やゲーム機、公園などが用意されている場所です。
3歳の我が子フリッツ君も、この遊園地が大好き!
フリッツ君が最初に選んだ乗り物は、園内を一周する機関車でした。
機関車に乗るための列に並んでいる間、フリッツ君が話してくれたところによると、複数の色がある車両のうち、緑のものに乗りたいのだと……。イヤな予感がしました。この時点で私とフリッツ君は、列のほぼ最後尾辺りにいたのです。
緑の車両は、前に並んでいる子どもたちが先に座ってしまう可能性が高い状況。「望む車両に乗られるかどうかは分からない」ということを説明してみますが、フリッツ君はとにかく「緑に乗る!」一辺倒です。
案の定、緑の車両には他の子どもたちが先に乗ってしまいました……。
「緑がよかったのに!」と泣きだすフリッツ君を、残りの車両(黄色)に乗ろうと説得してみますが……。
結局フリッツ君は納得できず、私たちが乗るはずだった車両は後ろに並んでいた子どもたちに譲り、私とフリッツ君は今回の乗車を諦めて、次の便の列の最前列に並ぶことに。
それでも、フリッツ君は私に抱っこされたまま、なかなか涙が止まりませんでした。
そんな私たちの様子を見ていた、すぐ後ろのママさんでした。カバンから菓子パンを取り出し、フリッツ君に笑顔で差し出してくれたのです。
このママさんの連れている子どもたちを見ると、フリッツ君とあまり変わらない年頃のようでした。この年頃の子どもたちのイヤイヤ期なども経験済みで、よく分かってくれたのかもしれません。
外出先で我が子のイヤイヤが発動すると、周りの目も気になるし、疲れてしまいます。だけど、こういうふうに別のママさんに寄り添ってもらえたら、それだけですごく救われるんだなぁと実感しました。
私もわがままを言う小さな子と疲れた様子のママさんがいたら、同じように寄り添いたいな、と思いました。
……さて、そうしていい感じに終わりたいところなのですが、このお話にはオチがありまして。
※ドイツの日付表記は日/月/年の順番です
もらった菓子パンを後で見直したら、賞味期限がかなり過ぎていました(笑)。1~2日ほどならともかく、この時点で10月始めでしたから、2週間ほど過ぎていたため、残念ながら食べるのは断念。
だけどきっと、あのママさんのカバンには、自分の子どもたちが泣いたときに慰められるよう、いつも菓子パンが用意されていて、その中のひとつだったんだろうなぁ……と想像してほっこりしてしまった、そんなエピソードでした。
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