コミックエッセイ:年下のコンビニ店員さんに連絡先をもらった話
不倫に縁はないと思っていた私の「ギリギリ泥沼劇の終焉」。思い知った教訓は…!?【年下のコンビニ店員さんに連絡先をもらった話 Vol.11】
■前回のあらすじ
二人の関係に答えを出した私。嘘を並べて、必死で彼との関係を断ち切ろうと試みたところ…!?
■涙の死闘は続き、ついに…!
私の最後のメッセージに対する彼の返信が来たのは、早朝5時のこと。
私も眠れないまま、迎えた朝でした。
「ずっと考えていました。でも、好きな人の幸せを邪魔したくはないです。ありがとうございました。短いけれど、とても幸せな時間でした」
「こんなに誰かを愛おしく思ったのは、初めてでした」
「僕もいつかたんこさんのような奥さんを見つけて、幸せになります」
私みたいな奥さんは、間違いなくハズレだからやめてほしい…。
なんて思いつつ、このほろ苦い関係は、こうして静かに終わりを迎えました。
窓の外はもう明るくなり始めていて、私の目は涙で乾いていて。
休日だというのに、夫の目覚ましが鳴り始める。
私のとんでもなく濃厚な時間は過ぎ去り、また、いつもの日常が始まろうとしていました。
あの子はきっと、魔法にかかっていました。
つらいバイト、思い通りにいかないコロナ禍、不幸だった過去の恋愛…。
そんな中、このなんの変哲もない、むしろ外れくじのような私をとんでもなく魅力的に思える魔法にかかってしまっていました。
それが恋というものなのかもしれません。
でも、その魔法が早く解けますようにと、私は願うばかりでした。