コミックエッセイ:シャトー家の観察絵日記

悩んだ登園しぶり…不安が消えるまで息子に寄り添ったことで見えた風景とは【シャトー家の観察絵日記 Vol.23】



■先生からプレッシャーを掛けられる日が続く

ほとんどの子が幼稚園の門のところで保護者と分かれてひとりで幼稚園に入っていく中、不安が強くてひとりでは中に入って行かない息子…。

私と一緒に教室の前まで行けば、先生が息子の手をとって教室に連れていってくれるので、毎日門のところに立っている先生に挨拶して一緒に入っていました。

長い間、教室前まで付き添っていると幼稚園の先生から「そろそろひとりで…」とプレッシャーをかけられることもしばしば起きました。

ほかの園児がひとりで幼稚園門より先を進む中、息子や少数の子たちだけ保護者同伴で教室に入る日々に、先生からプレッシャーに感じる声かけが度々ありました。

その声かけのプレッシャーに悩み、息子に早くひとりで門から先を進めるようになってほしい、と焦っていたある日、息子をいつも通り教室前まで送り、私は帰路についていました。

不安が多くて登園しぶりだった去年。一度教室に入った後に不安に襲われて、幼稚園から脱走して帰りかけていた私のところまで走ってきたことがありました。副担の先生が教室を出たことで、副担を頼りにしていた息子は不安が強くなり、母を求めて教室・幼稚園を飛び出したのです。

一度教室に入ったのに、不安が強すぎて幼稚園から出て道路を歩いている私のところまで走って逃げてきてしまったことがありました。

その際、門のところにいる先生も止められず、道路に飛び出して危なかったのでとてもヒヤリとしました。

その出来事があってから夫と話し合い、息子の不安がなくなるまで無理はしない方向に決めました。

そして、2学期も後半に近づく頃、幼稚園で毎日することがわかってきて不安が少なくなってきたのか、徐々に幼稚園の門から先をひとりで入れる日が増えてきました

そんなプレッシャーも大人の勝手な理由であって、子どもがひとりで教室に行けるようになる理由にはならないため、息子がひとりで行けるまで根気よく付き合うことにしました。息子の不安につきあい、寄り添って良かったな、と元気に登園できるようになった姿を見て思います。


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