コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
日本人が「裸を見せるのは恥ずかしい」と思うようになったのはいつから?【夫婦・子育ていまむかし Vol.2】
う○ことち○こという下ネタでずっと笑っていられる男子多めの家庭ならあるあるだと思いますが、風呂上がり、ほんっといつまで経っても服着ない〜。
今日もお風呂から素っ裸でリビングに現れ、そのまま遊び出すオトウトズにうんざりしつつ雷を落とすワタシ。
確かに裸がデフォルトの生活をしている人々もいるし、もしかしたら裸を見せていてもを恥ずかしいとは思わない文化圏もあるのかもしれないけれど…
もしかして日本も…? 昔はどうだったのかなぁ?
というわけでまたまた歴史検索アプリを開くと〜…?
胸を見せても恥ずかしくない?
やはり日本でも歴史を遡ると、今とはずいぶん『恥ずかしい』ポイントが違うようでした。
これはワタシも確かに不思議に思っていたところ。
現代では当たり前にきっちりと襟元を合わせて中に小袖を着ている十二単は本来は素肌に袴を履き、上から衣を羽織っているだけの服装だったんですって。
それに江戸時代の浮世絵や錦絵を見ると、今とは比べ物にならないほどみんな襟元が緩いんです。着崩れているのか、あるいは遊女・美人画など色っぽさを強調するためにそうしているのか…。
なんて思っていたけど、幕末や明治期に残っている庶民の写真なんかを見てもみんなゆるっゆるですね! その頃の日本は裸を見られるのは恥ずかしいことではなかったようです。
今では女性が胸や下着が見えてしまうような服装をしていたらギョッとするしマナーを疑われたり年少者なら注意をされますよね。
でもそれは、「女性の胸」が「性的なもの」として認識されているから。
男性にしても、ふんどしひとつで表を歩き回っていることに違和感が無いあたり、とりあえず性器さえ見せなければ問題ない、という価値観だったということかぁ。(今だとビーチ以外では許されないですよね)
鎖国時代、よその目(他の常識・価値観を持つ人)が一切無いために日本中が『家の中』みたいな感覚だったのかもしれませんね…?