コミックエッセイ:夢見る母の教育虐待
母に「この学校に行きたい」なんて言えない…一方的に敷かれた中受へのレール【夢見る母の教育虐待 第3話】
■前回のあらすじ
ある日、母に連れ出されて向かったのは、私立中学校・A女子中の文化祭でした。なんとそこは偏差値が60近い「上位校」と呼ばれる学校! そして、訳がわからぬまま、その学校を受験する流れになり…。
成り行きで、A女子中を受験することになった私。
しかし、A女子中ほか、何校か「併願校」も選ばなければいけませんでした。
■つらすぎる学校見学
併願校もA女子中に匹敵するレベルの学校をいくつか見学しよう! となり、あちこち見て回りました。
その際、母と現地へ向かう道中は、緊張感のあるものでした。
まるでランウェイを歩くモデルの修行のように、一挙手一投足をチェックされ、
「そんなんじゃカッコ悪い」「中学校に失礼」とピリピリ。
そして、見学した学校が母の予想と違うと、帰り道はさらにつらい時間に。
母は「パンフレットと違う」「騙された気分」など、その学校をとことんこき下ろしました。
そのため、私が「ちょっといいかも」と思った学校があっても、うっかり口にはできない状況でした。
そんな生活が続き、私が小学5年生になる頃、小学校から進路希望調査の紙が配られました。
ついに志望校を決める時期がやってきたのです。