コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
「弟と登校なんて恥ずかしい」と言い放った娘に変化が! まさかの姉弟下校が実現した!?【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.32】
■だけどお姉ちゃんの本心は…
姉と弟、別々に登校するようになり早1カ月…。
今まで小学校と幼稚園とで別れていたこともあり、息子は先を行く娘に、なんの疑問も持っていないようでした。
内心、私も2人が一緒に登校していくのが楽しみだったこともあり、ちょっとの切なさはぬぐえなかったのですが、2人とも毎日、元気に学校に行って、無事に帰ってくる、それだけで十分でした。
娘も徐々に甘えてくることが減ってきて、ひとりで近くの図書館まで遊びに行くことも増えました。
毎日、着実に成長していく娘。
これからは家族よりも友だちと過ごすことが増えていく…そんな気配がしてきました。
…と、思っていたのですが…。
「今日、そうま滑り台で遊んでたよ」
「今日、廊下ですれ違った!!」
「今日、女の子に話しかけられてたの!!」
帰宅してきた娘から出てくるのは、日々の息子の行動報告。
弟の様子なんて興味ない! と言いつつ、息子の目撃情報を、うれしそうに語ってくる娘。
「へぇー! そうまはみーちゃん見えた?」
「んー…しらない」
そして、意外とそっけない息子。
あれ…? 息子の方が結構クール…?
何より決定打だったのは…。
「そうま、帰るの早いんだよ…!」
低学年と高学年、普段は下校時間に差があるのですが、週に一度だけ、下校時間が同じ日があるのです。
その日はうまくいけば、2人で一緒に帰ることができる。
それをわかっている娘は、下校前に必ず息子の下駄箱をチェックし、待機。
うまくいくと、一緒に帰ることができるのです。
…って、一緒に帰るのうれしいんじゃん…!!
ダッシュで帰宅する、意外とクールな息子を取り逃す日もあるのですが、確保に成功すると、相変わらず足ばやではありますが、しっかり手をつないで帰ってきてくれる娘。
なんだかんだ弟が同じ学校にいることがうれしい娘の様子を知ることができて、ほっこりした母なのでした。
「サンタさんって…?」 純粋な子どもの質問に親はどう答えれば!?【両手に男児 Vol.68】