コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
夏休みに子どもと「虫捕り」をしたら、奇跡を感じる思いがけない出会いがあった!【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.34】
■夜の林では思わぬ出会いも…
そんなこんなで、今年も10匹近いカブトムシとクワガタをGETして飼育しているのですが、思わぬ出会いがありました。
それは、
セミの羽化の現場です。
陽が暮れる夕方頃になると、土の中からセミのサナギが現れ、一生懸命、木を探してよちよちと歩いていきます。
その間に鳥に食べられてしまったり、踏みつぶされてしまったりするサナギもいます。
林や公園にも、事切れ、アリに集られているサナギが何匹かいました。
そして、やっとのことで木によじ登り、夜、セミは羽化していきます。
その姿の美しさには、虫が苦手な娘も感動し、虫が大好きな息子はもう、言葉を失うくらいでした。
夏になると当たり前に現れると思っていたセミが、こんな熾烈な戦いを経験し、必死の思いで羽化して生まれてきたということは、この現場を目の当たりにしないと、なかなか知ることができません。
そして、子どもを産むことを経験させてもらった私にとっては、その命の誕生の壮絶さ、尊さを改めて思い出させてもらう場面でもありました。
今いることは当たり前じゃない。とんでもない奇跡。
セミは、こんな壮絶な誕生を迎えても、その命は1カ月程度と言われています。
そんな中、私は我が子とこんなに長い時間、過ごせている。
そのありがたさを噛み締めながら、今日もたくさんの昆虫ゼリーを交換するのでした。
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