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あなたの振る舞いは大丈夫?働くママの職場マナー

あんふぁん
子どもの急病で休んだり、時短勤務だったりと、ときには職場の協力や理解が必要な保育園ママ。周囲に応援してもらえるか、迷惑がられるかは、職場環境だけでなく、ママ自身の振る舞いによっても変わります。そこで、ワーキングマザーの困った振る舞いについて、一緒に働く人にアンケート。あなたも気付かないうちにしていないか、チェックしてみましょう。

あなたの振る舞いは大丈夫?働くママの職場マナー

お話を聞いたのは:毛利優子さん
女性のキャリア・働き方の専門家。3人の子育てをしながら企業勤務した経験を元に、女性のキャリア支援、講演、執筆等を行う。著書に『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』(日本実業出版社)他。


Q.職場にいるワーキングマザーの言動で不快に感じたことや困ったことがありますか?
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Q.どんなことを不快に感じましたか?(複数回答)
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※シティリビング調べ(実施期間:2017 年1月19 日〜30 日/回答数178)
ワーキングマザーと一緒に働いて、不快に感じたことや困ったことがない人、ある人はほぼ半々という結果に。不快に感じたことでは、「『子どもがいるから仕方ない』という態度で、周囲への配慮が足りない」がダントツでした。

ワーキングマザーと一緒に働く人に聞きました!応援したいママとお困りママ
応援したいママ
■「いつも助けてもらっているから」と、私が休んだときの不在対応を引き受けてくれた。(38 歳・既婚・子どもなし・女性)
■資料の所在が分かりやすいよう机を整理したり、書類にメモを付けていたり、業務の状況を分かりやすくしてくれると、急な休みの対応でも負担が軽くて済む。(33 歳・既婚・子どもあり・女性)
■私もいつか結婚して子どもを産んで…と思っているので、楽しそうに働くワーママの姿を見ると、勇気がもらえます。(26 歳・独身・女性)
■自らランチに誘って話を聞いてくれたり、誕生日にプレゼントをくれたり、忙しい中でもちゃんとコミュニケーションを取ってくれるから、お互いに仕事をしやすい。(29 歳・独身・女性)
■時短でもやるべきことをきっちりこなす、集中力の高さはスゴイ!(45 歳・既婚・子どもあり・男性)
お困りママ
■「あ、ムリです」が口癖で、積極的に仕事をしない。何も頼めない。
(46 歳・既婚・子どもあり・女性)
■保育園ママが急きょ子どもの迎えに行くことに。その日中に済ませなければならない業務を頼まれたのですが、業務内容を口頭のみで告げて帰ってしまったのでとても困りました。自分自身の業務もあり、残業することになってしまいました。(27 歳・独身・女性)
■「両立している分、他の人より大変」とアピールするママがいますが、会社は福利厚生施設ではありません。給与や待遇は会社に貢献した分の対価ということを忘れなければ、謙虚になれるのではないでしょうか。(39 歳・独身・男性)
■「子どもっていいよ。絶対産んだほうがいいよ」と職場で声高に繰り返す。産めない人や産まない人もいるのに、ハラスメントと考えていない。
(35歳・独身・女性)
■休んで、早退して、周りのヘルプがあるのが当然という態度だった。(29 歳・独身・女性)

周囲の人に対して配慮に欠けるママも
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共働き家庭が増加する昨今、時短制度など企業側の体制も整ってきて、働くママが受け入れられやすい雰囲気が社会全体に広がりつつあります。マタハラ(マタニティー・ハラスメント)という言葉も広まり、「ワーキングマザーには気を遣わなければ」と考えている人も多いようです。
でもそれ故に、周囲からのフォローや気遣いを当たり前だと思い、配慮を欠いてしまうママも…。一緒に働く人へのアンケートでは、「仕事に消極的、向上心が不足」「急な休みや早退の引き継ぎに備えていない」「子どもがいない人への配慮不足」などの声も多く見られました。

両立できる環境を当たり前だと思わない
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ワーキングマザーだからといって、肩身の狭い思いをする必要はありません。忘れてはいけないのは、フォローしてもらう場合は感謝を忘れずに、日頃から真面目に仕事に取り組むこと。他の人がお休みしたときは進んで仕事を引き受けるなど、お互いを補完し合う関係を築き、働きやすい環境作りを心掛けましょう。

同じ勤務時間でも、普段の言動や態度次第で、周囲の人が受ける印象は全く違うものです。自分自身が前向きに仕事に取り組み、周囲と良好な関係を築くことが、子どもがいる・いないにかかわらず、より続けやすい職場への近道と言えるでしょう。こんなときどうする?職場コミュニケーションのコツ
あんふぁんぷらすの読者アンケートで挙がったお悩みに女性の働き方の専門家、毛利優子さんがアドバイス。少しの気遣いで周囲と良い関係を築きましょう!

Q.数日にわたる休み明けの日が気まずいです
A.これは子どもの有無に限りませんが、マナーとして欠勤明けは、フォローしてくれたメンバーに「お休みをいただきありがとうございました。おかげさまで子どもも回復しました」などと、感謝の言葉とともに現在の状況をきちんと伝えましょう。そのとき一緒に「◯◯の件はどうなりましたか?」と、担当する業務の進捗状況を確認するとスムーズに仕事を開始できます。
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Q.保育園から呼び出し。早退するときに心掛けることは?
A.早退を伝えるとともに、自分が抱えている業務の進捗状況を上司やチームのメンバーに報告しましょう。
引き継ぎが必要な場合は、自分から頼みやすい人にお願いするよりも、チーム全体の状況を把握している上司を介して業務を割り振ってもらうのが理想的です。依頼する内容は、伝え漏れや聞き間違いがないように、口頭だけでなくメールやメモなどの文面でも伝えておくと安心です。

Q.時短だと社内との接点が少なくなりがちです
A.終業後の食事や飲みのお誘いは難しいので、ランチタイムの活用がおすすめです。同僚でも先輩でも、自分から積極的にランチにお誘いしてみては。仕事以外の話もして距離が縮まれば、いざというときにも助けてもらいやすくなります。ランチコミュニケーションが苦手な人は、業務中から話しやすい雰囲気を作ることを心掛けて。
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Q.職場で子どもの話はしない方がいい?
A.職場の中には、実は不妊治療中だったり、さまざまなデリケートな事情を抱えている人もいるかもしれません。また、子どもの話を聞かされるのが嫌いな人もいます。
悪気なく相手を傷つけたり、不快にさせたりしないように、子どもの話題に触れてこない人には控えた方がよいでしょう。子どもの写真をデスクに飾るときも、周囲の状況を見て判断して。

Q.定時までに終わらない仕事を突然依頼されたら…?
A.無理して引き受けた結果、締め切りに間に合わないとなると、結局誰も得をしません。仕事を受け取る前に、相手に自分の状況と意思をきちんと伝えることが大切です。ただし最初から拒否するのではなく、現在抱えている仕事を伝えて「どれを優先するとよろしいでしょうか? ◯時に退社しなければならないのですが、私がお引き受けして大丈夫ですか?」と、仕事の優先順位を確認しましょう。また、いつも同じ人に突発的な業務を振られる場合は、先手を打って、早めの時間に「今日は何かありますか?」と自分から聞いてしまうのも手ですね。
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Q.職場の行事や飲み会には参加した方がいい?
A.「子どもの預け先が確保できなかったので、大変申し訳ないのですが…」とお断りしても問題ありません。ただ、職場の行事や飲み会は、コミュニケーションが少なくなりがちな保育園ママにとって参加するメリットも大きいもの。
日頃接点の少ない人とも親しくなりやすいので、職場の居心地が良くないと感じている人ほど、パパや祖父母に子どもを預けて思い切って参加してみると、道が開けるかもしれませんよ。

Q.時短でももっと仕事を認めてもらいたい…
A.保育園ママは勤務時間が短い分、効率性でアピールしたいところ。日頃から意識しておきたいのが、「業務の見える化・共有化」です。緊急時にスムーズに仕事を引き継ぐためにも、担当する業務のマニュアルをあらかじめ作っておくなど、自分の仕事を他の人にも見えやすくしましょう。また、業務の無駄な部分に気付いたら、業務改善の提案を。「時短なのにでしゃばるのは気が引ける…」なんて思わずに、前向きな姿勢で貢献していけば評価されますし、思わぬチャンスを呼び込むかもしれません。
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Q.第2子を妊娠。いつ、どうやって報告すればいい?
A.妊娠の経過や体調は人それぞれなので、いつ伝えるべきというルールはありません。ただしつわりなどで休みや遅刻が増えそうなら、特に直属の上司には早めに報告を。出産予定日、産休・育休の予定、復帰の意思はあるのかなど、自分の考えをまとめた上で相談することが大切です。妊娠が育休明けすぐだったりすると言いづらいかもしれませんが、早めに伝えたほうが上司も先々の準備ができて助かるはずですよ。

読者ママが職場の人に言われてうれしかった/傷ついたひと言
【うれしかった】
● 後輩に「憧れます!」と言われたのがうれしくて、後輩たちのために先陣として頑張ろうと思えました。(3歳のママ)
● 「仕事の代理はいるけど、子どものママはあなたしかいないんだから、子ども優先にしてあげて」と上司が言ってくれたこと。(1歳のママ)
● 「子どもがいるのにバリバリ働いてかっこいいね〜」と言われてうれしかったです!(1歳のママ)
● 「ワークライフバランスは子どもの年齢や家庭の状況により変わるものだから、その都度見直して一緒に働き方を考えていこう」と上司が言ってくれて、とてもありがたかったです。(3歳・5歳のママ)
【傷ついた…】
● 「お小遣い稼ぎなんでしょ?」と言われ、傷つきました。(0歳・2歳・4歳のママ)
● 「子どもってそんなにしょっちゅう風邪ひくの?」と疑われてショックでした。(6歳のママ)
● 時短のことを「早く帰れていいなぁ」と言われました。帰ってからが大変なのに!!(0歳・6歳のママ)
※あんふぁんぷらす調べ(実施期間:2016 年11 月7日〜12 月7日/回答数437)

Illustration TAKAHASHI Miki

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