甘えが出るのはママとの良い関係ができているということ。子どもの望みを見極め、気持ちを満足させてあげることを一番に考えてほしいと言う石川洋子さんにお話を聞きました。
Q.【2歳の息子】食事中に飽きると、私の膝の上で食べたがります
現在2人目を妊娠中です。全力で息子と遊べないので2歳なりに我慢しているのだろうと、つい甘やかしてしまいます。ご飯のときも途中で飽きると必ず「ママのお膝で食べるー」と私の膝の上に。下の子が産まれたら抱っこも今までのようにできないと思うと、ついそのまま食べさせてあげることも。保育園では自分でできるので、家でも自分の席で食べるように注意するべきか迷っています。
[神奈川県・ぴーすけママ]
illustrationATFT GRAPHICS.
A.食後に抱っこして、一緒に楽しむ時間をつくって
食事の場面で少し赤ちゃん返りをしているのかもしれませんね。おうちは甘えがそのまま出せる特別な場所ですから、保育園と同じにする必要は全くありません。子どもがママの膝で食べたがるのは、抱っこして、僕の方を見てお話してという気持ちの表れ。そのまま膝の上で食べさせてもいいですし、「ご飯を食べてごちそうさましたら、ママのお膝でお話しようね」とか「一緒に歌を歌おうか」と代案を出してもいいですね。後で抱っこしてもらえるというイメージが子どもの中に定着すれば、膝で食べなくても済むようになっていきます。
育児には正解なんてないんです。子育ては60点、時には50点でいいと私は思っています。100点の子育てを目指してしまうと、子どもにも100点を要求したくなってしまいます。
一番大事なのは子どもの気持ちなので、子どもの甘えやわがまま、失敗を許し、OKと言ってあげる幅を増やすと子どもは落ち着いてきます。赤ちゃん返りのときはなおさら、「◯◯ちゃんもママのおなかの中にいたのよ」「ずっと抱っこしてたのよ」と言ってください。ママは僕のことが好きなんだなと分かれば安心して、今度は自分の興味を広げたり友達と遊んだりすることにエネルギーを向けていくようになります。