ママのお仕事拝見[ NY版 ]”おもてなし家庭料理”でママをハッピーにする料理教室講師
育児をしながら仕事も楽しむママを紹介するシリーズ。今回は、ニューヨーク在住の筆者が、ニューヨークで料理教室を開催するHatsuneさんをご紹介。Hatsuneさんの教室「Five or under」は、スタート直後から口コミだけで満席が続いている人気の教室です。そのヒケツを取材してきました。
ニューヨークで人気の料理教室「Five or under」ですが、講師のHatsuneさんは、「半年前は、まさか私が料理教室を開催するなんて、想像もしなかった」というから驚きです。料理を教えるようになったきっかけは、SNSに投稿していた料理写真。日本人ママ向けに講座を提供している『ニューヨーク・ママサロン』の主宰者の目に止まり、「子育てをしながら、そんな華やかな料理が作れるなら、ぜひ教えてほしい」と声をかけられます。Hatsuneさんは、2人の男の子、双子の女の子の4児のママとして育児に専念中でしたが、チャレンジすることを決意。
人気の理由は、「手に入れやすい素材、シンプルな調理法、おもてなしにも使える見栄え」(Hatsuneさん談)。特に、買い物に行けない忙しいママのことを思い、素材はすべて、オンラインでも購入できることを確認しているそうです。ちなみに、教室名「Five or under」は、「ひとつのメニューについて、素材は5つまで」というコンセプトを表しています。
この日は、特別にニュージャージーの住宅の一室にて取材をさせてもらいました。今回のテーマは、ホームパーティーが多い季節に向けた「HOLIDAYサバイバルレシピ」。ドアを開けて部屋に入ると、ゴールドと赤を基調とした華やかなテーブルセッティングに迎えられ、テンションが上がります。
「Five or under」は、デモンストレーション型で、参加者はウエルカムドリンクを片手に、Hatsuneさんが手際よく料理するのを見学しながら、素材の選び方や、おすすめの調理器具などについてのレクチャーを受けます。
「日本人のママたちは、異国で仕事に育児にとがんばって疲れています。ここではリラックスして、食事を楽しんでほしい」とHatsuneさん。
レシピのベースとなっているのは、高校2年生の時に留学したフランス・トゥールーズのホストマザーが作る家庭料理の味。仕事から帰宅したホストマザーが、あっという間においしい料理を作ることに感動したHatsuneさんは、ホストマザーに弟子入り。一緒にマルシェに買い出しに行き、毎日キッチンで料理の基本を教えてもらったといいます。
日本に帰国後も、外国人に出会うチャンスがあれば、「家庭料理を教えて」と頼み込み、イタリア、トルコ、イスラエル、中国など、各国のママ達の秘伝レシピを習得していきます。さらに、30か国以上を旅して、世界の味を探求しました。
そんなHatsuneさんが、日本に留学中のアメリカ人男性との結婚を機に、ニューヨークに移住したのは2012年。今度は義母から、「アメリカの家庭の味」と「大家族をまとめるママの技」を伝授されました。さらに、ニューヨークで活躍するおもてなし料理家ひでこ・コルトンさんとの出会いによって、料理の腕はさらに磨かれ、洗練されていきます。ニューヨーク流の華やかなおもてなしのエッセンスは、すべてコルトンさんの「NY*おもてなし料理教室」で学んだとか。
マスターコースまで進んだHatsuneさんは、ワインの知識からテーブルコーディネート、教室開催のノウハウにいたるまでをコルトンさんから教わり、現在の「Five or under」の教室スタイルのベースを確立します。
家族のサポート体制も強力で、「お料理教室で提供するレシピは、夫、長男、次男の3人が揃って『おいしい』と言うまで、改良を重ねています」とのこと。まさに、究極の家庭料理ですね。
Hatsuneさんには、料理教室を通して、日本人ママたちに伝えたいメッセージがあるそうです。
「日本のママは、がんばりすぎる傾向があるので、うまく手を抜くことを覚えてくださいね。本当は、家族でリラックスする時間をお客様とシェアすることこそ、究極のおもてなしなのです。ホストがおもてなしで疲れてしまったら、本末転倒ですから」
「Five or under」のレシピは、普段の食事にも活用できるものばかり。「まずは、ここで習ったレシピで、ママがハッピーになってほしい。ママのハッピーこそが、家族のハッピーですから」。Hatsuneさんが伝えたいのは、料理の先にある、ママと家族の幸せでした。
<文:フリーランス記者鯰美紀>
4人の子どもを育てながら開催した料理教室が人気講座に
『ママサロン』で初めての料理教室を開催したところ、その後のリピーター率は9割で、満席続きとなっています。
人気の理由は、「手に入れやすい素材、シンプルな調理法、おもてなしにも使える見栄え」(Hatsuneさん談)。特に、買い物に行けない忙しいママのことを思い、素材はすべて、オンラインでも購入できることを確認しているそうです。ちなみに、教室名「Five or under」は、「ひとつのメニューについて、素材は5つまで」というコンセプトを表しています。
リラックスして食事を楽しむ、デモンストレーション型
この日は、特別にニュージャージーの住宅の一室にて取材をさせてもらいました。今回のテーマは、ホームパーティーが多い季節に向けた「HOLIDAYサバイバルレシピ」。ドアを開けて部屋に入ると、ゴールドと赤を基調とした華やかなテーブルセッティングに迎えられ、テンションが上がります。
「Five or under」は、デモンストレーション型で、参加者はウエルカムドリンクを片手に、Hatsuneさんが手際よく料理するのを見学しながら、素材の選び方や、おすすめの調理器具などについてのレクチャーを受けます。
参加者同士で、子育て情報の交換なども楽しんでいる間に、スープ、メイン、サイド、デザートまでが、次々に完成しました。
「日本人のママたちは、異国で仕事に育児にとがんばって疲れています。ここではリラックスして、食事を楽しんでほしい」とHatsuneさん。
仏のホストマザーから基本を学び、NYでおもてなしのノウハウをマスター
レシピのベースとなっているのは、高校2年生の時に留学したフランス・トゥールーズのホストマザーが作る家庭料理の味。仕事から帰宅したホストマザーが、あっという間においしい料理を作ることに感動したHatsuneさんは、ホストマザーに弟子入り。一緒にマルシェに買い出しに行き、毎日キッチンで料理の基本を教えてもらったといいます。
日本に帰国後も、外国人に出会うチャンスがあれば、「家庭料理を教えて」と頼み込み、イタリア、トルコ、イスラエル、中国など、各国のママ達の秘伝レシピを習得していきます。さらに、30か国以上を旅して、世界の味を探求しました。
とはいえ、料理はあくまで趣味として楽しみ、大学・大学院時代は、司法試験を目指して勉強に明け暮れていたとか。
そんなHatsuneさんが、日本に留学中のアメリカ人男性との結婚を機に、ニューヨークに移住したのは2012年。今度は義母から、「アメリカの家庭の味」と「大家族をまとめるママの技」を伝授されました。さらに、ニューヨークで活躍するおもてなし料理家ひでこ・コルトンさんとの出会いによって、料理の腕はさらに磨かれ、洗練されていきます。ニューヨーク流の華やかなおもてなしのエッセンスは、すべてコルトンさんの「NY*おもてなし料理教室」で学んだとか。
マスターコースまで進んだHatsuneさんは、ワインの知識からテーブルコーディネート、教室開催のノウハウにいたるまでをコルトンさんから教わり、現在の「Five or under」の教室スタイルのベースを確立します。
家族のサポート体制も強力で、「お料理教室で提供するレシピは、夫、長男、次男の3人が揃って『おいしい』と言うまで、改良を重ねています」とのこと。まさに、究極の家庭料理ですね。
料理を通じて、伝えたいメッセージがある
Hatsuneさんには、料理教室を通して、日本人ママたちに伝えたいメッセージがあるそうです。
「日本のママは、がんばりすぎる傾向があるので、うまく手を抜くことを覚えてくださいね。本当は、家族でリラックスする時間をお客様とシェアすることこそ、究極のおもてなしなのです。ホストがおもてなしで疲れてしまったら、本末転倒ですから」
「Five or under」のレシピは、普段の食事にも活用できるものばかり。「まずは、ここで習ったレシピで、ママがハッピーになってほしい。ママのハッピーこそが、家族のハッピーですから」。Hatsuneさんが伝えたいのは、料理の先にある、ママと家族の幸せでした。
<文:フリーランス記者鯰美紀>